東名夫婦死亡事故 裁かれる“あおり運転”

論告求刑・最終弁論のポイント

1:量刑について
【検察側】
  • 懲役23年を求刑
【弁護側】
  • 危険運転致死傷罪・監禁致死傷罪・強要未遂罪は成立しない。
    器物損壊罪・暴行罪で執行猶予付きの刑が相当。
  • 監禁致死傷罪が成立した場合も、重くても懲役7年が相当。
2:危険運転致死傷罪について
【検察側論告】
  • 高速道路には最低速度も定められ、時速0キロでも「危険運転」に当たる。
  • 「4回の妨害運転」と「車を停めた行為」は一連のもの。
  • 「停車後の暴行」も、同じ意図で行われ密接に関連。
  • これらの行為により、停車状態が継続した結果、追突が誘発。
  • 因果関係があることは明らか。
  • 平成16年最高裁判例でも同様の考え方が示されている。
  • → 危険運転致死傷罪が成立する
【弁護側最終弁論】
  • 立法趣旨から、「走行中の行為」を前提としているのは明らか。
  • 少なくとも時速20~30キロの速度を出していることが必要。
  • 「妨害運転」と「停車させた行為」は別のものと考えるべき。
  • 事故は、停車の約2分後で「妨害運転」とは断絶。因果関係なし。
  • → 危険運転致死傷罪は成立しない
3:監禁致死傷罪について
【検察側論告】
  • 高速道路上で、車の位置関係からも、脱出は事実上不可能。
  • 停車直後に暴行を受け、さらに脱出困難に。
  • 過去の判例から2分以内でも監禁と認められる。
  • 監禁するという意図は不要で、事実関係の認識があれば十分。
  • → 監禁致死傷罪が成立する。
【弁護側最終弁論】
  • 文句を言うために停車させたのであり、監禁するためではない。
  • 停車後の石橋被告との車間距離は約2.2メートルで脱出不可能とはいえない。
  • 嘉久さんの抵抗を完全に制圧するほどの暴行とまではいえない。
  • → 監禁致死傷罪は成立しない。
4:強要未遂罪について(東名事故の前後の事件)
【検察側論告】
  • 窓ガラスを叩きながら「出てこい」「降りて来いちゃ」などと怒鳴った。
  • 被害者の証言は具体的、迫真的。嘘を話す理由もない。
  • → 強要未遂罪が成立する。
【弁護側最終弁論】
  • 窓を開けるよう要求したが、車の外に出そうというつもりはない。
  • 東名事件は概ね事実関係を認め、石橋被告がこの2件で嘘を言うとは考えにくい。
  • → 強要未遂罪は成立しない。
5:暴行罪・器物損壊罪について
  • 争いなし。



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