東名夫婦死亡事故 裁かれる“あおり運転”

東名夫婦死亡事故とは


2017年6月5日、神奈川県の東名高速道路で、静岡県に住む萩山嘉久さん(当時45)・友香さん(当時39)夫婦の乗ったワゴン車が、“追い越し車線に停車中”、後続のトラックに追突され、夫婦は死亡。一緒に乗っていた長女(17)と次女(13)は、奇跡的に助かりました。

なぜ追い越し車線に停車していたのか?
JNNは驚くべき事故の真相を独自取材に基づき報道しました。

萩山さん一家のワゴン車は、パーキングエリアで駐車位置をめぐって注意した乗用車に、高速道路上を追いかけられていました。執拗な“あおり運転”を受け、追い越し車線に無理やり停車させられた結果の事故だったのです。

2017年10月10日。神奈川県警は“あおり運転”を行った、福岡県に住む石橋和歩被告(26)を逮捕しました。逮捕の容疑は“過失運転致死傷”でしたが、その後、横浜地検は“危険運転致死傷”の罪に切り替えて石橋被告を起訴しました。

12月7日(金) 第5回公判

被告と同乗の元交際相手「罪を償ってほしい」

(2018/12/7放送)

東名高速で夫婦2人が死亡した事故の裁判。
5日目は、危険運転致死傷の罪に問われている男の元交際相手の女性が証言しました。事故が起きたときにも車に一緒に乗っていたこの女性。男に対し「罪を償ってほしい」と話しました。

photo

石橋被告、償い方「分からない」

(2018/12/7放送)

去年6月の東名夫婦死亡事故で危険運転致死傷罪などに問われている男が、裁判で弁護人から遺族への償い方を聞かれ、「どういう風にしていけばいいかわからない」と答えました。

photo

石橋被告に「車が凶器になるとわかっていますか?」

(2018/12/7放送)

東名夫婦死亡事故の7日の裁判で、石橋和歩被告は、免許を取ってから交通違反を7回、事故を4回起こしていたことが明らかになり、弁護人からも「あなたのような運転をしていたら、車が凶器になるとわかっていますか?」とただされる場面がありました。

photo
記者の目

「車が凶器になるとわかっていますか?」

要領を得ない答えの続く石橋被告に、検察官だけでなく弁護人すらも、つい語気を強めて、問い詰めるような場面が多く見られました。

石橋被告は高校を退学し、20歳で両親が離婚。最初は母親と暮らしたが、すぐに一人暮らしを始め、建設作業員のアルバイトをしていたといいます。7日の法廷で、財産や貯金は「何もない」と答えました。「月に1,2度は会っていた」という父親も出廷しましたが、石橋被告が何度も交通トラブルを起こしていたことについて、「全然知らなかった」と話しました。

去年3月から逮捕されるまで交際していたという女性は、東名事故の前、石橋被告の運転について、警察や石橋被告の母親に相談しましたが、「“あなたしかおらんからよろしくね”しか、言われんかったです。」と話しました。

一筋縄ではいかない根深さも浮かび上がっていて、裁判を聞きながら考え込んでしまいます。

社会部・栗栖千尋記者

12月6日(木) 第4回公判

日常的にあおり運転か、元交際相手「パトカーにも」

(2018/12/6放送)

東名高速での「あおり運転」事故の裁判、6日は、被告の元交際相手の証言が法廷で読み上げられました。「パトカーもあおっていた」。明らかになったのは、ドライブのたびに繰り返されたという異常なあおり運転の実態でした。

photo

別のあおり運転被害者「殺すぞと言われた」

(2018/12/6放送)

東名夫婦死亡事故の4日目の裁判で、東名の事故の前後に石橋被告から「あおり運転」をされたという男性2人が石橋被告から「殺すぞ」などと言われたと証言しました。

photo
記者の目

「道路交通法に“あおり運転”を定義づけるべきでは」

石橋被告の“あおり運転”が常態化していたことは、これまでも取材しお伝えしてきました。それでも、第四回公判で明らかにされた元交際相手の供述調書の内容には驚きました。

「トラブルは10回以上。5回警察沙汰に。」

刑罰の重さを問うだけでなく、まだ軽いトラブルのうちに、免許停止や取り消しなどの対応をとることの重要性が浮かび上がっていると思います。

道路交通法には“あおり運転”に直接、該当する条文がありません。このため「車間距離不保持」など軽微な交通違反で取り締まるしかない実情があるといいます。「車間距離不保持」の違反点数は一般道で1点、高速道路でも2点です。累積で6点を超えないと免許停止にはなりません。

酒酔い運転は、違反点数が重い「特定違反行為」に定められていて、35点が課されます。道路交通法に”あおり運転“を定義づけ、その悪質姓に応じた重い違反点数を課すことを検討すべきではないでしょうか?

社会部・松井智史記者

12月5日(水) 第3回公判

石橋被告の被告人質問、初めて法廷で謝罪

(2018/12/5放送)

夫婦2人が死亡した東名高速の事故の裁判で被告人質問が行われました。危険運転致死傷などの罪に問われている男は、事故から1年半経った5日、初めて法廷で謝罪しました。

photo

“あおり運転”動機は何?初めて謝罪も

(2018/12/5放送)

夫婦2人が死亡した東名高速の事故の裁判です。5日は石橋被告本人が法廷に現れ、あおり運転をした動機を語ったほか、初めて謝罪の言葉を口にしました。

photo
記者の目

「石橋被告の涙」

法廷で、ぼそぼそと話す石橋被告の姿は、逮捕前や拘置所で直接取材したときと、ほとんど変わらないものでした。2人の命が失われた事故であり、世の中からも大きな関心を集めているのに、淡々と、どこか他人事のように話しているとも感じました。事件と真摯に向き合っているとは、残念ながら、思えませんでした。

それでも、初めて見たと思ったのは、涙ぐんで、タオルで目元をぬぐった場面でした。

当時の交際相手の女性から「子どもがおるけん、やめとき!」と言われ、萩山嘉久さんへの暴行をやめたという状況について弁護人が質問し、「子どもを巻き込んだりしたら、悪いと思ってやめた」と石橋被告が答えたときでした。

この裁判が、自分が犯したことの重大さに気づくきっかけになればと願わざるを得ませんでした。

社会部・内野優記者

12月4日(火) 第2回公判

長女が涙「“あおり”なくすため重い刑を」

(2018/12/4放送)

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故。危険運転致死傷などの罪で起訴された男の裁判に、両親を亡くした長女が証人として立ちました。「あおり運転をなくすためにも重い刑罰を下してほしい」。長女は、事故までに起きたこと、そしてその思いを涙ながらに証言しました。

photo

17歳長女が証言、見守る女性は

(2018/12/4放送)

あおり運転の末に起きた東名夫婦死亡事故の裁判。2日目の4日は、両親を亡くし自らは奇跡的に助かった17歳の長女が、法廷で証言しました。その姿を見守ったのは、飲酒運転で幼い娘を失った1人の女性でした。

photo
記者の目

「一人になって泣く」

「長女が証言の途中、“涙があふれて言葉が出なくなり”30分近く休廷となる一幕が…」とニュースでお伝えしました。傍聴席には長女の声しか聞こえないので、なかなか難しいところがあるのですが、涙ぐんだことを察した裁判長が、そういう状況になってはいけないと、“寸前”で休廷にした、というほうが正確だったかもしれません。

静岡県にある祖父母と暮らす家で私が取材をした時、質問に対して、はっきりと答える姿が印象的でした。両親の話をするときだけは涙ぐみましたが、それでも、できるだけ泣かないよう我慢するのです。

検察官が長女に、「一緒に住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんに見られないように、一人になって泣くんだよね」と問いかけ、長女が「はい」と答えた場面は、胸が締め付けられました。

社会部・福田浩子記者

12月3日(月) 初公判

弁護側、「危険運転」争う方針示す

(2018/12/3放送)

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故で、危険運転致死傷などの罪に問われている男の裁判が始まりました。弁護側は、危険運転致死傷罪の適用について全面的に争う姿勢を明らかにしました。

photo

検察と弁護側、危険運転めぐり全面対決

(2018/12/3放送)

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故。執拗なあおり運転を行った男の裁判が始まりました。危険運転致死傷罪は認められるのでしょうか。法律の適用をめぐって、検察と弁護側が全面対決の構図となりました。

photo

息子亡くした母「あおり運転無くしたい」

(2018/12/3放送)

東名夫婦死亡事故で息子の萩山嘉久さんを亡くした母親の文子さんが、初公判の傍聴後に会見し、「あおり運転を無くしたい」と述べました。

photo

被告の車に同乗の女性「頭に血上ると周囲の声聞こえず」

(2018/12/3放送)

東名夫婦死亡事故の初公判で事故当時、石橋被告の車に同乗していた女性の証言が明らかになりました。女性は「石橋被告は一度頭に血が上ると周囲の声が聞こえなくなる」などと述べていました。

photo

次女「顔をあげたらパパとママが」

(2018/12/3放送)

東名夫婦死亡事故の初公判で、両親を亡くし自らは奇跡的に助かった13歳の次女の証言の内容も明らかにされました。次女は、「顔をあげたらパパとママが見えなかったので、死んだかもしれない、大変なことだと思いました」と事故の瞬間の様子を語っていました。

photo

目撃したドライバーたちは…

(2018/12/3放送)

東名夫婦死亡事故の石橋和歩被告の初公判で、執拗なあおり運転を目撃したドライバーたちの証言も明らかにされました。「死の危険を感じた。一生忘れないでしょう」などと恐怖を語っていました。

photo
記者の目

「検察側は『高速道路の特殊性』を主張」

危険運転致死傷罪に当たるのか、当たらないのか。

事故は萩山さん夫婦の車が停車させられて、およそ2分後に起きました。このため、弁護側は初公判で、“あおり運転”と「死傷という結果」に因果関係は認められない、法律は「自動車が走行中」を前提にしている、という主張を明らかにしました。

一方の検察側は、「高速道路の特殊性」を主張しました。高速道路では、車を停めることも、“時速0キロというスピード”での、危険な運転行為になるという主張です。そして、この主張が認められなくても、石橋被告が“萩山さん夫婦の前に自分の車を停めた行為”は、その直前に繰り返した“あおり運転”と「一連の行為」なのだから死傷との因果関係はあるとしたのです。

法律の専門家の間でも見方がわかれる、難しい判断を裁判員の人たちが迫られることになります。

社会部・樋口翼記者

記者の目

「次女の供述調書」

「パパとママが死んだことを聞いて、いっぱい泣きました。」

初公判で、両親を亡くした次女の供述調書が読み上げられました。
次女は当時11歳の小学生。今は中学1年生で13歳になりました。

これまでの取材で、4つ年上の長女が、事件のことについても自分の言葉で語ろうとしてくれるのと違い、次女は、「どんなお父さん、お母さんだった?」と聞いても、「うーーん」と言って長女の方を向き、答えを求めていました。それ以上はまだ聞いてはいけないと思い、日常的なことを尋ねると、水泳部の練習を頑張っていることや勉強のこと、最近出かけた話などを、楽しそうにしてくれました。

これまでに5回次女に会い、色々な話をしてきましたが、供述調書の読み上げという形で初めて、事件のことや両親への思いを聞くことができました。

「パパとママが大好きです。戻ってきてほしいけど、戻らないことはわかってます。」
幼い彼女が受けた傷の大きさに、心が震えました。

社会部・福田浩子記者

記者の目

「死の危険」

「死の危険を感じた。一生忘れないでしょう」

初公判で明らかにされた、あの現場に、“たまたま居合わせた”ドライバーの証言です。

石橋被告によって、荻山さん一家の車が無理矢理停車させられた時、後に続いていた他の複数の車も、一時停車を免れませんでした。いつ追突されるか分からない恐怖に駆られながら車線変更して逃れるタイミングを待っていたのです。あおり運転の危険性を、さらに強く感じた場面でした。

そして、最後に追突してしまった大型トラックの運転手。
「車間距離を十分とっていれば…。1日も事故のことを忘れたことはない」

深く悔やむ言葉が、心に残っています。

社会部・栗栖千尋記者

初公判を迎えて

東名事故の姉妹「“反省”知りたい」

(2018/11/28放送)

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故で、被告の男の裁判が来週から始まるのを前に、両親を亡くした姉妹がJNNの取材に心境を語りました。

photo

初公判を前に遺族が胸中語る

(2018/12/1放送)

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故。危険運転致死傷罪に問われている石橋和歩被告の初公判を前に、事故の遺族が裁判に向けた胸のうちを語りました。

photo
記者の目

「裁判の争点」

石橋被告の裁判は12月3日(月)から横浜地裁で始まります。
最大の争点は、「危険運転致死傷罪」にあたるのかどうか。あおり運転の末、追い越し車線に停車させられてから、2分あまりの時間が経過してから事故は起きました。このため、「運転行為によって」死傷させたと認められるかどうかが争われる見通しです。

弁護側は「危険運転致死傷罪には当たらない」としています。検察側は、もし危険運転致死傷罪が認められない場合も「監禁致死傷罪」には当たると主張していますが、弁護側は「これにも当たらない」と、法律の適用をめぐって、両者は真っ向から対立しています。裁くのは、国民から選ばれた裁判員。判決は12月14日(金)に言い渡されます。

社会部・樋口翼記者

石橋被告への取材

あおり運転が奪った命

(2018/6/2放送)

車の流れが途切れることのない「東名高速道路」。
1年前のこの場所で、あの事故は起きました。

photo

東名事故1年、石橋被告に面会

(2018/6/4放送)

あおり運転が社会問題となるきっかけとなった東名夫婦死亡事故から5日で1年です。いま拘置所にいる石橋被告がJNNの面会取材に応じました。石橋被告が語ったこととは?

photo
記者の目

「“カチンときたけん”と語った石橋被告」

「カチンときたけん」

石橋被告は異常な“あおり運転”を行った理由について、そう答えました。私は逮捕前に2回、石橋被告を直接取材しましたが、凶暴・凶悪といった印象はなく、むしろ、総じて“穏やか”にすら感じました。逮捕後も3回面会しましたが、全体的な印象は変わりませんでした。

「ここを出たら謝りに行きたいと思っとる」

彼なりの、反省の言葉もありました。何かのスイッチが入るようにキレてしまうのだろうか、とも思いました。こうした事件が二度と起きないようにするために、専門家が精神医学や心理学などの視点からアプローチしていくことも必要ではないでしょうか。

社会部・内野優記者

遺族・友人の思い

東名夫婦死亡事故、長女からの手紙

(2018/6/1放送)

東名夫婦死亡事故から、まもなく1年。両親を亡くし、自らは奇跡的に助かった長女が今の思いを手紙で寄せてくれました。「あの日のことを毎晩思い出してしまう」長女の心には深い傷が残されています。

photo

東名事故1年、親友「殺人に等しい」

(2018/6/5放送)

東名夫婦死亡事故は発生からちょうど1年を迎えました。亡くなった萩山嘉久さんの親友の男性は、「事故ではなく殺人に等しい」と今も訴え続けています。

photo
記者の目

「『事故』じゃなくて『事件』」

亡くなった萩山さん夫婦の遺族や友人は、裁判をどのような心境で迎えるのでしょうか?

友香さんの父は「どんな判決が出ても2人は帰ってこない。(石橋被告には)一生苦しみ続けて欲しい」、嘉久さんの母・文子さんは「息子たちに報告するために裁判は全部行く。憎んでも憎みきれない」と強い憤りを隠しませんでした。

自身も事故に遭い、両親を亡くした17歳の長女は「危険な運転を二度としないで欲しい。本当に反省しているのかどうかを知りたい」と裁判で石橋被告が何をどう話すかに強い関心を持っていました。

嘉久さんの親友・田中克明さんは「これは事故ではなく事件だ。自分は殺人罪として裁かれるべきだと思う」と訴えます。

大切な人を失った人たちが、裁判をどう見守り、その結果をどう受け止めていくのか、私はその言葉に耳を澄ませたいと思います。

社会部・福田浩子記者

“あおり運転” 法制度のカベ

東名事故の2か月後にも「あおり運転」

(2017/12/8放送)

危険な運転の実態に大きな衝撃が広がった東名高速の夫婦死亡事故で、新たな事実です。起訴された男はこの死亡事故の2か月後にも危険な運転による事件を起こしていたことがわかりました。

photo

男性が新証言「自分も石橋被告にあおられた」

(2017/12/11放送)

2017年6月に東名高速で起きた夫婦死亡事故で新たな証言です。事故の1か月前に、起訴された男から同じような「あおり運転」をされたという男性がJNNの取材に応じました。男性は「自分も東名高速の事故のようになっていたかもしれない」と語りました。

photo

東名死亡事故、検察で殺人罪適用も議論

(2017/12/15放送)

2017年6月に起きた東名夫婦死亡事故は過失運転か、危険運転か、適用する罪名をめぐる議論が起きていました。その後の取材で、検察内部では殺人罪の適用も議論されていたことがわかりました。

photo

「危険性帯有者」とは

(2017/12/18放送)

警察庁は先週金曜日、あおり運転への新たな対策を明らかにしました。大きな事故になる前に免許停止処分を活用することが柱ですが、キーワードは「危険性帯有者」という聞き慣れない言葉です。

photo

あおり運転に道交法の限界

(2018/1/22放送)

2017年6月の東名夫婦死亡事故で起訴された男が、福岡県でも交通トラブルを起こしていたことが新たにわかりました。あおり運転を繰り返すドライバーに対し、道路交通法の限界を指摘する声もあがっています。

photo

亀岡事故遺族の訴え

(2018/4/23放送)

6年前、京都府亀岡市で起きた無免許運転の車による死亡事故で、遺族からの訴えです。「危険運転致死傷罪は適用のハードルが高すぎる」。疑問の声は今も広がり続けています。

photo
記者の目

「一晩で3件のあおり運転」

東名夫婦死亡事故の1か月前、石橋被告は一晩で3件もの、“あおり運転”によるトラブルを起こしていました。この時、もし速やかに免許を停止することができていたら…。

道交法には、事故に至っていなくても、暴行罪などに匹敵するようなトラブルを起こした人を「危険性帯有者」として免許停止にできる規定があります。今回の事故をきっかけに、警察庁はこの規定を積極的に活用するよう全国の警察に指示しました。

裁判では、危険運転致死傷罪が適用されるかどうかが争点になっていますが、そもそも法律が規定する適用範囲が狭すぎるのではないかという声が、交通事故の遺族からは上がっています。飲酒による死亡事故でも「正常な運転が困難だったとは言えず適用できない」などとされたケースがあるためです。今回の裁判を、少しでも法制度をめぐる議論を深めるきっかけにできればと思っています。

社会部・松井智史記者

“あおり運転” 海外の取り組み

イギリス

イギリス警察の「スパルタン作戦」とは

(2017/12/14放送)

今回は、イギリスの警察が始めた「危険運転」摘発のための新たな捜査手法です。その名も「スパルタン作戦」。一体どんなものなのでしょうか?

photo

英では死傷者なくても処罰対象

(2018/4/24放送)

あおり運転による事故のニュースがあとをたちませんが、今回は海外の取り組みです。イギリスが導入し、交通事故死者数の減少にもつながったという「危険運転罪」。日本とはどこが違うのでしょうか?

photo

ドイツ

ドイツが導入「一生涯免許剥奪」制度

(2017/12/21放送)

ドイツが導入している厳しい制度についてお伝えします。「一生涯にわたって免許を剥奪する」。その狙いはどんなものなのでしょうか?

photo

ドイツでは免許再取得に心理学者の検査

(2017/12/21放送)

ドイツでは、免許を取り消された人は心理学者らの検査に「合格」しなければ再び免許を取ることはできないなど、厳しいハードルが課されています。

photo

アメリカ

米・加州では非警察組織が「迅速免停」

(2018/1/23放送)

アメリカの取り組みです。あおり運転が社会問題となってきたカリフォルニア州では、悪質なドライバーに対し、警察ではなく、別の組織が迅速に免許停止などの処分を下しています。

photo

あおり運転に「怒り抑制」授業、米・加州の再犯防止策

(2018/1/25放送)

あおり運転で事故を起こした人に対する再犯防止対策について考えます。アメリカ・カリフォルニア州では怒りの感情をコントロールする授業を受けるよう、裁判所が命じることができるんです。

photo
記者の目

「世界各国の“あおり運転”対策は?」

東名夫婦死亡事故をきっかけに“あおり運転”に注目が集まりましたが、世界の他の国々も対策に頭を悩ませています。ドイツでは、「刑罰として」運転免許を一生涯取り上げることができます。そこまで行かなくても、運転免許を取り消された場合、再度免許を取得するには、心理検査などの厳しいテストをクリアしないといけないという厳しいハードルが設定されています。

アメリカ・カリフォルニア州でも、あおり運転で事故を起こした違反者には、「アンガー・マネジメント」の講習を受けさせることができる条文があります。イギリスでは、警察が専用の動画投稿サイトを設け、投稿された動画をもとに摘発するなど、積極的な“`あおり運転”への捜査を行っています。

痛ましい事故をなくしていくために、日本が参考にできることもあるのではないでしょうか。

社会部・中野裕介記者


※「危険運転」について、皆さまからの情報提供をお待ちしています。

お送り頂いた情報について、折り返しこちらから詳細をお伺いすることがあります。
情報をお寄せいただく際には、差し支えなければご連絡をお知らせいただけると幸いです。
よろしくお願い致します。

TBS個人情報の取扱いについてはこちら
Copyright© Tokyo Broadcasting System Television, Inc./ Japan News Network