#どこ行くアメリカ The Choice 2020

10月28日 放送

米大統領選挙まで1週間、激戦 バイデン氏“共和党の牙城”奪還か

アメリカ大統領選まであと1週間、民主党バイデン候補が、ある“共和党の牙城”を初めて訪れました。黒人が多い南部ジョージア州です。差別撤廃への機運の高まりから、民主党奪還の可能性が出ているのです。

「会場の外には、入りきれない支持者が集まっています。バイデン候補が、激戦州ジョージアに初めて入りました」(記者)

「ここジョージア州で勝てるならば、全米で勝ったも同然です」(民主党 バイデン候補)

ジョージア州は、大統領を決める選挙人が全米で8位の票田。1992年以来、民主党候補は負け続けですが、バイデン氏は選挙最終盤の世論調査でトランプ氏と並んでいます。

「ジョージア州は民主党が奪還します」(バイデン氏の支持者)

公民権運動の象徴であるキング牧師の生まれ故郷・アトランタを中心に、黒人が人口の3割以上を占めるジョージア。人種差別撤廃への機運が高まっている今年は、これまで以上に「黒人の投票率」が勝敗のカギを握ります。

「ジョージ・フロイドさんをはじめ、犠牲になった黒人の名前を私たちも、この国も忘れません」(民主党 バイデン候補)

一方のトランプ氏は、「バイデン氏が黒人差別への抗議に乗じた暴力を容認している」と批判します。

「バイデンは暴徒側、私は治安を守るヒーローたちの味方だ!」(アメリカ トランプ大統領)

激しい攻防のなか、今回の選挙で目立っているのは、最大10時間待ちもあった期日前投票の大行列。これは共和党の州知事が、投票所を300以上も減らしたからなのですが、実は、その大半は黒人が多い地域です。

「“投票妨害”です。国民の声を真に反映させたいなら、極力多くの人に投票させるべきなのに」(投票所に来た人)

民主党支持が多い黒人の投票率を抑えるための共和党による“投票妨害”だと批判されています。

しかし…。

「有権者になってから最も重要な選挙です」(投票所に来た人)

「(“投票妨害”で)有権者が投票所に行きづらくなっている。だからこそ、『確実に一票を投じたい』という気持ちをかきたてるのです」(モアハウス大学 エイドリアン・ジョーンズ准教授)

投票を済ませた人の数が、すでに4年前の選挙の倍に達している共和党の牙城。黒人の投票率アップで民主党が奪還を果たせるでしょうか。