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TBS NEWS

2020年7月20日

今週の注目「トランプ大統領、選対本部長を解任」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 大統領選挙まで3か月半という中での異例の解任劇です。アメリカのトランプ大統領は15日、11月の大統領選挙に向けた自らの陣営のパースケール選挙対策本部を解任し、副本部長だったステピエン氏を昇格させると発表しました。トランプ大統領は、新型コロナウイルスや黒人差別問題などへの対応をめぐって、このところ民主党候補のバイデン前副大統領に支持率で引き離されてきています。アメリカメディアは、トランプ氏が先月オクラホマ州で開いた選挙集会で参加者が予想を大きく下回る数しか集まらなかったことに大きな不満を持っていたとも伝えており、本選挙に向けて態勢立て直しを図ったものです。解任されたパースケール氏は、クリスティー前ニュージャージー州知事の補佐官をしていた人物で、前回の大統領選挙から陣営でトランプ氏を支えてきました。

 同じ15日に、キニアペック大学が発表した直近の世論調査によりますと、大統領選挙に向けた支持率は、民主党のバイデン氏が52%、共和党のトランプ氏が37%で、その差は15ポイントにまで広がりました。前回6月の調査では49対41と、差は8ポイントでした。中でも選挙結果を左右する無党派層での支持率は、バイデン氏51%、トランプ氏34%と、両者が拮抗していた6月の調査(バイデン氏43%、トランプ氏40%)より、一気に大きく広がっています。

 政策ごとに聞いてみても、トランプ大統領が得意としてきた経済政策については、50%がバイデン氏のほうが良いと答え、トランプ氏の45%を上回り、6月の調査(バイデン46%、トランプ51%)からついに逆転しました。数ある世論調査の中でもキニアペック大学の世論調査は比較的信頼度が高く、こうした数字がトランプ大統領の危機感の背景にあると言えるでしょう。

 来月には、民主、共和両党がいよいよ党大会を開き、正式な候補指名を行います。この山場のイベントを機に支持率の傾向にどんな変化が出るのかが、当面の最大の焦点です。

(BS-TBS「Bizスクエア」 7月19日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。