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TBS NEWS

2020年6月22日

今週の注目「ユニクロがグローバル旗艦店オープン」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 コロナ不況が世界を覆う中、ユニクロが国内最大級の旗艦店をオープンさせました。

 ファーストリテイリングは、19日、東京銀座のマロニエゲート日本最大級のグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」を開店しました。「大人の洗練された上品さ」がコンセプトの店内は1階から4階まで開放感たっぷりの吹き抜けが特徴で、新進気鋭のアーティストとの協力による服を展示するなど「旬」を発信する店舗となっていて、柳井社長は「お客のためになる店は栄える。行って良かったなという体験ができる店は生き残れる」と意気込みを語りました。

 ユニクロは、今月5日には、東京・原宿に、8年ぶりに再進出、200台を超える小型ディスプレーを設置したリアルとバーチャルを融合させる新しいタイプの店舗を開店させており、好調なネット販売だけでなく、リアル店舗での発信や販売の掘り起こしにも注力する方針です。

 カジュアル衣料をめぐっては、新型コロナの影響でZARAを運営する世界最大手のインディテックス(スペイン)が今年2-4月期で赤字に転落し、世界全体の16%にあたる1200店舗を閉鎖することを決めた他、H&M、へネス・アンド・マウリッツ(スウェーデン)も3-5月期の決算で売上高が前年同期比で半減するなど大きな影響を受けています。

 ユニクロもコロナによる臨時休業などの影響で、4月の売上げは前年比56.5%減、5月も18.1%減と苦しんではいますが、アパレル不況が吹き荒れる中でも、いわゆる部屋着の需要は堅調なこと、コロナの影響が比較的軽微だったアジアを地盤としていることから、今後の反転攻勢に期待する向きもあります。

 折しも新たなグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」がオープンした19日は、「エアリズムマスク」の発売開始日でもあり、各地の店舗にはマスクを買い求める長い行列ができました。タイムリーなマスク参入が評価されたことは喜ばしいことですが、柳井社長にしてみれば、できれば服を買い求める行列ができて欲しい、というのが本音かもしれません。

(BS-TBS「Bizスクエア」 6月21日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。