NEWSの深層

TBS NEWS

2020年4月6日

今週の注目「百貨店売上高、過去最大の落ち込み」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 3月の百貨店売上高が、過去最大の落ち込みを記録しました。大手4社が1日発表したところでは、3月の売上高は、大丸松坂屋が、前の年の同じ月に比べて43.0%減、高島屋35.1%減、三越伊勢丹39.8%減、そごう・西武31.9%減と、大手4社すべてが3割を超えるマイナスとなりました。新型コロナウイルス感染拡大による訪日外国人の激減や政府の外出自粛要請などによるもので、各社とも「東日本大震災やリーマンショック時を超える過去最大の落ち込み」としています。

 またインバウンド客向けの免税売上高は、大丸松坂屋が97%減、高島屋92%減、三越伊勢丹90%減などとなっていて、コロナショックによる突然の需要喪失がいかに凄まじいものであるかを示しています。百貨店各社は外出自粛要請の延長を受けて、臨時休業や営業時間短縮をさらに進めており、当面は売上の悪化が続きそうです。

 アメリカでも百貨店をはじめ小売りチェーンの休業が相次いでおり、百貨店大手のメーシーズは30日、13万人の従業員をレイオフ・一時解雇すると発表しました。また、衣料大手のギャップも8万人をレイオフするということです。レイオフは業績が回復すれば再び雇い入れるという建前の一時帰休ですが、復帰が保証されたものではなく、失業給付の対象となる、事実上の解雇です。

 実はコロナショックの前から、日本もアメリカも、ネット通販の台頭などで小売業は苦境に置かれており、今回のコロナショックはそうした構造的な変化を一層加速させることにもなりかねません。このショックどれだけ続くか未だに見通せませんが、収束後の世界の風景はいろんなところで大きく変わっているかもしれません。

(BS-TBS「Bizスクエア」 4月5日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。