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TBS NEWS

2019年11月18日

今週の注目「コンビニ24時間時代の終わり」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 大きな議論を呼んでいるコンビニエンスストアの24時間営業をめぐって、ファミリーマートは、来年3月から本部との合意がなくても加盟店の判断で深夜に休業できるようにフランチャイズ契約を見直すと発表しました。時短営業は、「毎日、深夜休業」か、「日曜のみ深夜休業」を選べるようにするということです。大量出店、24時間営業で売上げの最大化をめざしてきた、これまでのコンビニのビジネスモデルの大きな転換になるもので、24時間営業を前提にした生産体制や物流体制にも影響を与えそうです。

 背景にある最大の要因は人手不足と賃金コストの上昇で、ファミリーマートは今後、加盟店支援のために年100億円を投じるとしています。こうした支援策や収益の低下に備えるために、ファミリーマートは全社員の1割にあたる800人の希望退職を募集することも発表しました。ファミリーマートの場合、ユニーとの経営統合で人員が膨れたという要素があるにしても、ここ何十年かの流通業での唯一の成功とも言われ、利益も上がっているコンビニエンス業界で希望退職が行われるというのは衝撃的です。「勝ち組」のコンビニまでも厳しいとなれば、どこが成長できるというのでしょうか。

 平成から令和に変わり、東京オリンピックという節目のイベントが行われた後の、消費の現場での構造変化が、想像以上のスピードで起きることを予感させる出来事です。

(BS-TBS「Bizスクエア」 11月17日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。