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TBS NEWS

2019年7月16日

今週の数字「43万人」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 総務省が発表した住民基本台帳に基づく、今年1月1日時点の日本人の人口は、1億2477万6364人で、去年より43万3239人減少しました。日本人人口の減少は10年連続で、都道府県別では首都圏の東京・神奈川・千葉・埼玉と沖縄県のあわせて1都4県以外はすべて日本人人口が減少となりました。43万人というと藤沢市一つ分が一年でなくなった計算になり、過去最大の減少率です。

 日本人という言い方を用いているのは、この調査が住民票をベースに調べた人口なので、日本に住み住民登録をしている外国人の数もわかります。外国人の人口は、逆に16万9543人増えて、266万7199人と過去最高になりました。つまり、日本の人口のうち日本人が1年で43万人減り、逆に外国人が17万人増えているわけで、外国人が増えなければ、全体の人口はさらに急速に減少していたことになります。増加した外国人のほとんどが若年層、生産年齢人口ですので、日本人の働き手が減った部分の一定割合を外国人が補っていることが、数字からもうかがえます。

 総人口に占める外国人の割合は、日本全体では2.1%ですが、スキーリゾートとして知られる北海道の占冠村は26.1%、東京都心では新宿区が12.4%、豊島区が10.4%など、10%を超える自治体が12もあります。

 外食産業や小売業、農業などを例に挙げるまでもなく、外国人の働き手なしでは、もはや日本経済がまわらないこと、そして外国人とのいわゆる共生がなければ、社会が成り立たないことを改めて示した数字です。

(BS-TBS「Bizスクエア」 7月14日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。