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TBS NEWS

2019年1月14日

今週の数字「3119万人」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 石井国土交通相は11日、2018年の訪日外国人数が前の年より8.7%増加し、およそ3119万人になったと発表しました。3000万人超えは初めてで、訪日外国人数はこれで6年連続過去最高を更新しました。昨年は夏の西日本豪雨や北海道の地震などで一時、訪日旅行者が減少するなど心配されましたが、立ち直りは早くすぐに回復基調に戻りました。各国からのビザの緩和やLCC(格安航空会社)の就航地の増加などが引き続き増加に貢献しています。

 訪日外国人の数は、2013年に初めて1000万人を超え、その後16年に2000万人を突破しており、石井大臣は東京オリンピックが開かれる2020年に4000万人という目標の達成も「視野に入ってきた」としています。もっとも2017年の比較では日本はまだ世界12位、フランスやスペインは年間8000万人を超える外国人訪問者を迎えています。まだ伸びる余地があるというわけです。

 世界中の多くの人々に日本を知ってもらい、日本を好きになってもらうということが良いことであることは言うまでもありません。また、こうしたインバウンドの経済効果は、「外国人バブル?」に沸くスキー場や都心の飲食店など、全国各地に及んでいます。その一方、5年で3倍にまで急増しただけに、増加する観光客に平穏な生活が乱されるといった不満も漏らす住民の方々も出てきています。今後も数が増え続けることが予想されるのであれば、来る側も来られる側もハッピーになる、いわば「折り合いのつけ方」も課題になりそうです。

(BS-TBS「Bizスクエア」 1月13日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。