新型コロナウイルス情報 #TBS生活防災

#TBS生活防災note ※「関連リンク」は外部サイトに移動
5月20日
【現場から、新型コロナ危機】NYを陰で支える不法移民、厳しい現実に直面

世界で最も新型コロナウイルスの感染者が多いアメリカ。不法移民の収容施設でも感染が拡大し、900人以上が釈放される事態となりました。市民の便利な暮らしを陰で支える不法移民は、厳しい状況に直面しています。

ニューヨーク市に暮らすクリスティアーノさん(36)。15年前、メキシコから来た不法移民です。

「より良い機会をつかみ、お金を稼いで家族を楽にさせるため、人生を変えようと米国に来ました」(ニューヨークに住む不法移民 クリスティアーノさん)

2月、不法滞在が発覚して逮捕され、裁判を待っていましたが…

「不法移民のクリスティアーノさんが収容された施設ですが、この中で、新型コロナウイルスの感染拡大が起きました」(記者)

3月以降、全米の刑務所や収容施設で感染が広がり、収容中の不法移民900人以上が釈放されました。クリスティアーノさんがいた施設では職員も感染していましたが、収容者は検査もないまま、帰されました。

「感染は怖いです。私自身は死んだって構いません。でも、10歳の娘のことが心配です」(不法移民 クリスティアーノさん)

裁判は延期され、当面、強制送還は免れましたが、逮捕前に勤めていたレストランは閉鎖され、同じく不法移民の妻も失業しました。政府の補償はなく、娘(10)と3人、貯金を切り崩して暮らしています。

不法移民が1050万人いるとされるアメリカ。“生活に必要不可欠”とされる職業に就いている人が多く、レストランの厨房で働く人の2割は不法移民と推計されています。ニューヨーク市では、コロナによる死者が最も多いのはヒスパニック系で、相当数、不法移民も含まれていると見られています。

「どこも『今は給料を払えない』と言います。家賃も高く、苦しいです」(クリスティアーノさん)

様々な仕事に応募していますが、家族を養うため、「どんなに感染リスクが高くても構わない」といいます。

「対価を得るため、リスクは負います。家族を養わなければなりません。私たち不法移民は努力してまじめに働きます。米国は私たちを必要としています」(不法移民 クリスティアーノさん)

アメリカ社会に欠かせない“労働力”となっている不法移民たち。コロナ後も、この国を支えていきます。


Copyright© Tokyo Broadcasting System Television, Inc./ Japan News Network