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5月18日
【現場から、新型コロナ危機】患者と向き合う看護師、恐怖は「感染し仕事に穴を空けること」

家族や友人の見舞いも受けられない新型コロナウイルスの入院患者にとって、看護師たちは最も身近で頼れる存在です。シリーズ、現場から。過酷な日々の中で、患者に寄り添おうと奮闘する看護師たちの姿を追いました。

「エレベーターを触るのは○○さんだけ。もし触れていたら、お掃除係が…」

エレベーターを触る担当も事前に決めておかなければなりません。指示を出すのは、神奈川県立足柄上病院の主任看護師・村田久美子さん。

「マスクをつけたうえで、キャップをつけます。フェイスシールドをつけます」(神奈川県立足柄上病院 主任看護師 村田久美子さん)

防護具をしっかり身につけて、汚染された空気が漏れないようにする陰圧装置の向こう側、新型コロナの病棟に入ります。どんな思いなのでしょう。

「スタッフの一人として、感染してしまって穴を空けてしまう恐怖心というのは、みんな感じてるかな」(神奈川県立足柄上病院 主任看護師 村田久美子さん)

恐怖を感じるのは、感染して仕事に穴を空けることだと言います。この病院に入院しているのは、酸素吸入が必要な中等症の患者。いつ容体が急変するかわからず、緊迫した日々が続きます。

いざという時のために、こんな箱も。

「心臓マッサージといわれるものをするときに、口からエアロゾルが発生するので、この箱を患者さんにかぶせて」(神奈川県立足柄上病院 主任看護師 村田久美子さん)

病室に入るためにはガウンを着ます。不織布のガウンは不足がちで、雨合羽で代用することもあり、暑くて大変だそうです。

病室に入る人員と時間は最小限。その間、別の看護師が必ず、廊下から中の様子を見守ります。病室の中をなるべく触らないように、ドアの開け閉めも廊下から。ごみ出しも一苦労です。

「上の縁が外にあたらないように、中を表にした状態で準備をして待っています。扉は中の人は絶対に開けないので、外にいる人が開けて受け取って、こちらで閉める。一日に何回も、今のような作業を看護師がやっています。なので、結構、業務量も増えています」(神奈川県立足柄上病院 主任看護師 村田久美子さん)

過酷な毎日。看護科長は現場の気持ちをこう話します。

「恐怖と不安と闘いながらやっているのを、いつまで続けないといけないのか。終わりがまだ見えていないところが、多分、スタッフ苦しいんじゃないか」(櫻木奈緒子看護科長)

そんな中でも、村田さんは家族の見舞いも許されず、孤独を感じている患者の心にどう寄り添うか、常に考えています。

「普段、私たちは、患者さんのそばに寄り添って看護していたけど、今、それができない。孤独の中で闘う患者を見ているので、そばに寄り添うことができないのがつらい」(神奈川県立足柄上病院 主任看護師 村田久美子さん)

「シロップのお薬、飲めますか」

「はい」

タブレットを通じての患者との会話を大切にしているそうです。病院には、何通もの手紙が届いています。

「わたしはお医者さんとかんごしさんが、すごいと思います。だからわたしも、お医者さんかかんごしさんになりたい。おうえんしています」


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