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5月17日
【現場から、新型コロナ危機】広島の伝統芸能「神楽」を守れ

新型コロナウイルスの感染拡大は広島の「神楽」にも影を落とし、伝統芸能の継承への影響を懸念する声が出ています。

広島県北部にある安芸高田市です。ここは、伝統芸能の「神楽」が盛んな地域です。

市内には22の神楽団があり、県内だけでなく全国からもファンが訪れていました。しかし…。日本最大級の神楽専用ドームをもつ「神楽門前湯治村」。神楽による町おこしを掲げて作られた観光施設ですが、先月から休業を余儀なくされています。

「神楽団と神楽団の公演そのものにも影響はあるが、地産地消など地元への経済の影響も大きくあります。そうは言っても、下を向いてばかりもしょうがない。再開できる日を楽しみに待ちながら、研さんを続けていく」(「神楽門前湯治村」溝本郁夫社長)

一方、神楽団は公演がなくなっただけでなく練習もできていません。23人の団員が所属する「原田神楽団」は、2月の中旬から活動を休止しています。

「こんなに神楽がなかったことは初めてなので、すごくさみしいです」(「原田神楽団」中崎翔子さん)

公演の中止で神楽団としての収入が途絶え、運営が厳しくなってきました。そして、神楽という伝統芸能の継承にも不安を抱えています。

「後継者を育てるのが、新型コロナの影響で1年飛ぶのはものすごいハンディがある。地域の伝統というか、文化が途切れるような気がします」(「原田神楽団」塚本近団長)

苦境にある神楽のために少しでも出来ることはないか…。SNSで広島県内の神楽団がファンたちにメッセージを発信する取り組みが行われています。

原田神楽団の団長も、「鍾馗(しょうき)」という演目に出てくる鬼の面を持って撮影することにしました。「鍾馗」とは疫病をつかさどる悪い鬼「大疫神」を退治する話です。「コロナを退治する」という思いを動画に込めました。

「これを早く退治して、皆さんにお会いできる日を一日も早く実現できるように、これからもがんばってまいります。共にがんばりましょう!」(「原田神楽団」塚本近団長)


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