
米国内で死者数10万人超の予測
世界全体の新型コロナウイルスによる死者の数は、先月31日時点で4万人を超えました。こうしたなか、アメリカのトランプ政権は、国内での死者数が最低でも10万人に上るという予測を示しました。
トランプ政権の新型コロナウイルス対策チームのバークス調整官は、先月31日、アメリカ国民が感染拡大を抑えるために何もしなければ、国内での死者数が150万人から220万人に上る可能性がある一方、行動を自粛すれば、10万人から24万人に抑えられるという予測を示しました。
「これは地獄の2週間、場合によっては3週間かもしれない。見たことのない3週間になるだろう」(アメリカ トランプ大統領)
トランプ大統領はこのように述べ、強く警戒を呼びかけましたが、ホワイトハウスが最低でも10万人の死者が出ると覚悟していることが明らかになった形で、衝撃が広がりそうです。
世界では、先月31日時点で死者が4万人を超えるなか、イタリア、スペインに次いでアメリカ、フランスが新たに中国での死者数を超えました。
こうしたなか、感染が広がり続けるヨーロッパでは、これまで重症化しにくいとされていた少年少女が死亡する例が相次いで報告されています。
「今日は…とてもつらい報告をしないといけません。12歳の少女が亡くなりました」(コロナウイルス対策本部報道官)
ベルギー当局によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡したのは12歳の少女です。持病があったかどうかは明らかにされていませんが、3日間、熱が続いた後、急激に容体が悪化したということです。
また、イギリスでも地元メディアが、持病がない13歳の少年が死亡したと報道。呼吸困難を訴えて入院し、感染力が強いため家族の誰もが近づけないまま3日後に息をひきとったということで、家族は声明で、「ただひたすら打ちのめされています」と述べているということです。