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3月24日
「院内感染」そのとき何が 新型コロナ“拡大”防げ

大分県など各地の病院で起きている新型コロナウイルスの「院内感染」。「院内感染」を経験した東京の病院がJNNの取材に応じ、感染のきっかけをつかむ難しさを語りました。

東京・杉並区にある「佼成病院」で先月、撮影された写真です。新型コロナウイルスに感染した患者を転院させるため、足下まで防護服に包まれたスタッフたちが対応にあたっています。「感染」は想定外の形で明らかになりました。

「今回の症例のように、入院してしまってから分かる症例も出てくる。それはもうどうしようもできないです」(佼成病院 二階堂孝 副院長)

転んで頭を打ち入院していた80代の男性。すると3日後、息が苦しいと訴え、レントゲンで肺炎像が見られました。念のためPCR検査をすると、結果は「陽性」でした。

「(ウイルスを)動かさない。徹底的に隔離する。隅から隅まで、全部アルコールで消毒して」(佼成病院 二階堂孝 副院長)

スタッフは防護服を着用。アルコール消毒液を常備するなど病院側は対策の徹底に乗り出しました。しかし、感染はすでに広がっていました。

「(患者が)ここに入って、レントゲンを撮って、胸の写真を見て『あれ?』って」(佼成病院 二階堂孝 副院長)

2日後には、男性と一緒に入院していた妻(70代)の感染を確認。さらに、夫婦の看護を担当していた女性看護師(20代)、男性(80代)と同じ病室に入院していた別の男性(70代)の感染も分かりました。

「1人の患者が外来に来ると、少なくとも20人近くのスタッフが関与します。20人の医療スタッフが2週間、自宅待機になるという戦力ダウンは、病院がそれだけで物理的に疲弊しちゃう」(佼成病院 二階堂孝 副院長)

医療スタッフ55人が濃厚接触が疑われる事態となり、病院は外来を中止しました。その後、ほかの患者などを含め、全員の陰性が確認され、今月9日からは外来診療などを再開。結果的に感染発覚後の「拡大」を食い止めることができましたが、「感染をゼロにすることは難しい」と振り返ります。

「当院や普通のクリニックには(患者は)全く無防備状態でやって来られる。(感染者の発見には)医師が自分の感性で受け止めるしかない」(佼成病院 二階堂孝 副院長)

政府の専門家会議のメンバーで日本医師会の常任理事も判断の難しさを指摘します。

「どの患者が新型コロナ感染者かは最初の段階では分からないわけですから、標準的予防策(マスク・消毒)を全ての医療スタッフが行うというのが基本です」(感染症対策専門家会議メンバー 釜萢敏 日本医師会常任理事)

「佼成病院」では病院の出入り口に体温を測るサーモグラフィーを設置するなどして、取り組みを進めています。


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