現場から、SDGs 2030年の世界へ

2021年5月3日
AIが見せる“新たな世界” 教育・伝統工芸・農業でも活躍

教育や伝統工芸といった分野にいま、新たな技術が導入されているのをご存じでしょうか?それは、AI=人工知能。持続可能な社会にどう貢献しているのでしょうか?

中国・北京の家庭。4歳の女の子が起用にタブレットを操作し、始めたのは通信教育です。一見すると普通のオンライン授業ですが、子どもはすごい集中力で取り組みます。その秘密が…

「子どもが勉強に熱中できている理由、それはAI=人工知能なんです」(記者)

一体どういうことなのか、運営する企業を訪ねました。

「集中力も含めて全てAIや顔認証で表情や目つき、動きを識別します」(WonderThinker 馮穎さん)

タブレットについているカメラを通して、AIが子どもたちの目線や姿勢、表情を測定。授業に活かされます。

「注意を向ける必要がある生徒を教師に伝えることができ、習熟度が低い分野があれば、その生徒に合った指導を行います」(WonderThinker 馮穎さん)

また、子どもがつい解きたくなるテーマやレベルの問題を1人1人に作ることができ、得意分野を伸ばすこともできます。

「(今日の授業は面白かった?)面白い」(程程ちゃん)

質の高い教育を世界中で提供することを目指します。こうした取り組みはほかにも…。こちらは伝統工芸品・熊野筆を生産する企業。ここで作られる化粧筆にも…

「こちらがAIを使った機械になります」(晃祐堂 渡邊拓真さん)

活躍するのは検品の工程。手作業で作られるため、ひとつひとつ微妙に異なる筆先の良し悪しを判断します。これまでは職人の目に頼っていましたが…

「(筆先の)形状は人によって見方が違うので、(検品作業を)統一するのは難しかった」(晃祐堂 土屋武美社長)

今回、AIによる画像診断を取り入れたことで、誰でもわずか10秒ほどで検品できるようになりました。

「AIで(検品作業が)数値的に理解できれば後世に技術を伝えることがより簡単になる」(晃祐堂 土屋武美社長)

さらに農業でも・・・

「あまふさゴールドになります。甘い、甘いトマト」(あさい農園 岡島沙也花さん)

こちらでもAIを使った生産が…。ビニールハウスの中を動く謎の物体。実はカメラがついていて、トマトの実の色付きを撮影します。そして、AIが実の成熟度を診断。このようにあと何日で実が熟すのか収穫の予測を行います。さらに、今後の気候や休日などから需要まで予測。2つをかけ合わせ、より需要がある時期に生産を調整する仕組みです。

「色つきのスピードのコントロールに関しては気温のコントロール、光のコントロールで、たとえば(前後)3、4日はずらせる」(豊橋技術科学大学 高山弘太郎教授)

生産者はより高値で出荷できるほか、作り過ぎや肥料のあげすぎなど無駄を省くことができ、地球にも優しいんです。AIを活用した持続可能な社会に注目です。