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2021年5月2日
「アカモク」が大変身!海の厄介者が名産品に

みなさんは「アカモク」をご存じでしょうか。「ギバサ」や「ナガモ」といった名前でも呼ばれる厄介者の海藻がいま、「スーパーフード」として注目を集めているんです。

静岡市駿河区の用宗海岸。海から引き揚げられたのが「アカモク」です。去年から、静岡県内で収穫が始まりました。

「昔から生えてはいたが、これが食べられるとは、みんな思っていなくて、シラスの網にかかってくる、そういう“厄介”なものだった」(清水漁協用宗支所・青社年部 石田啓祐 副部長)

アカモクはもともと船のスクリューやカキの養殖施設に絡みつく「厄介者」とされ、用宗ではシラス漁の網に紛れ込むなど、漁師たちを悩ませていました。しかし近年、アカモクに含まれる成分が免疫力の向上や脂肪燃焼の助けになるとして注目され、いまや「スーパーフード」として人気が高まっているのです。

「柔らかいところをボイルしたら、きれいな緑色になるので、これを包丁で細かくカットします」(「サリーズカフェ」仁科斉店長)

漁港から程近いこちらのカフェでは、用宗産のアカモクを使った料理を提供しています。「アカモクしらすコロッケ」は、女性を中心に大人気のメニューです。

「アカモクのネバネバ感とシャキシャキ感がくせになりますね。海藻特有の臭みも全然ないですし、衣との相性も抜群なので、子どもから大人までおいしく食べられそうです」(記者)

収穫時期は3月から4月ごろまでと短く、アカモクの料理はなくなり次第終了となります。用宗漁港ではシラスの漁獲量が年々減少していることから、「アカモク」を静岡の新たな産業にしようと、漁協や飲食店が協力してアカモクを使った料理を地域をあげて売り出しています。

「サクラエビも駿河湾では不漁になっているので、漁師の新しい収入源として地域の新しい産業として、アカモクを利用して、新たな静岡発の名物として世に出していきたい」(「サリーズカフェ」仁科斉店長)

「厄介者」から「健康食材」に、そして「スーパーフード」へ。「静岡の新たな名産品に」と、アカモクへの期待が高まっています。