現場から、SDGs 2030年の世界へ

2021年4月26日
街ぐるみで進める健康づくり 進化する“ヘルステック”

IT技術で健康を守る「ヘルステック」が注目を集めるなか、街ぐるみの取り組みも始まっています。

こちら一見、普通のスパッツですが、実はリアルタイムで歩行の解析をしています。足下に不安を抱える高齢者の介護などの場で活用されています。

「私が転ぶとすぐに、転倒したことの通知がスマホに届きます」(記者)

転倒を検知したのはなんと、記者が着ているパジャマです。衝撃や回転の情報をポケットのセンサーが検知。高齢者などが転んだ場合、遠くにいる家族に通知することもできます。

最新のIT技術を使って日々の健康や生活を管理する。なんと、これを街ぐるみで行っているところがあります。三井不動産が大学や柏市と手がける「柏の葉スマートシティ」です。12年前からこの街に住む篠原さんの昼休み。街のレストランで取り出したのは「スマホ」です。

Q.写真を撮ったんですか?

「アプリを使って記録しています。毎食、食べたものを写真であげるとアドバイスをくれるんです」(柏の葉に住む 篠原晋寧さん)

篠原さんが使うアプリ、「カロママプラス」。利用者が食事・睡眠の情報を入力すれば、AIが2億通りの中から健康改善のためのアドバイスをしてくれます。遠くまで自転車で買い物にいったこの日は、「この調子です!」のお褒めの言葉が。

「褒められたいから、ちょっと運動しようかなと思ったり、なかなか普段まとめて1週間の食事を、改めて見ることはないのですごくいいなと」(柏の葉に住む 篠原晋寧さん)

このアプリ、三井不動産が開発するポータルサイトを通じて街の人に無料で提供されていて、他のアプリを使ってオンラインでの医師への相談や毎日の歩数や体重の管理もできます。さらに7月からは新しいアプリの提供も。

「顔を動画に撮っていたのですが、心拍数や呼吸数が表示されました」(記者)

スマホのカメラで撮った肌の色をAIが解析し、心拍数などのデータを出してくれます。また、参加する企業は、アプリで集められた街の人の膨大な健康データを使って、例えば、さらに詳しい食事指導など、街の人の健康管理に活用することができます。アプリを開発する企業は…

「健康データとそれぞれ(の企業)が、お持ちのデータを掛け合わせることによって、どんどん新しい価値が生まれてくると思います」(NTTデータヘルスケア事業部 湊章枝さん)

1人だけでなく、街ぐるみで行う健康管理。

「ちゃんと健康診断を受けて、病気を早く発見するみたいなところは、当然やった方がいいんですけど、(1人だと)なかなかやらないですよね。でも人と繋がることによって、コミュニティみんなで健康になろうとなったら、正しい活動に結びつけることができる」(三井不動産 柏の葉街づくり推進部 竹川励さん)

「全ての人に健康を」。スマホが健康を見守る時代がすぐそこまで来ています。