現場から、SDGs 2030年の世界へ

2020年11月9日【長崎放送】
【現場から、コロナ後の世界】コロナ危機の企業をマッチング

長崎では、新型コロナの影響を受けている事業者同士を結びつけるマッチングサイトが開設され、新たなコラボから続々と新商品が生み出されるなど、話題となっています。

長崎県の雲仙・普賢岳を望む有明海で養殖されているのは、車エビです。95万尾の車エビのうち5%弱はサイズの小ささなどから廃棄されてきました。

「市場がまだコロナで動き出していないので、市場の値段があまり上がらないのも心配」(深江町漁協 吉田幸一郎 組合長)

その車エビが地元の老舗かまぼこ店とのコラボで、身が贅沢にごろっと入ったシューマイになりました。この2つの事業者を結んだのが、先月開設されたマッチングサイト「コラボン」です。サイトでは、「材料を提供できる」事業者と「製造できる」事業者をマッチングすることで、新型コロナの影響を受ける事業者の互いの強みを生かした新商品の開発をサポートします。

「自社だけで何かやろうとすると、すごくハードルが高い。企業同士、手を取り合って強み強みを生かして、同じ方向に向かって協業していく」(「コラボン」運営 古澤高志さん)

現在、およそ70社の事業者が登録されている「コラボン」。意外なコラボも動きだしました。

長崎市でみかん農園を営む野中さん一家。コロナ禍に加え、今年7月の豪雨でがけが崩れ、ハウスごと崩落する被害を受けました。被害を受けたみかんをいつか活用することができないかと大事に保管していました。

「生まれ変わってほしい。僕らの手では捨てるだけになっていたが、新しい形になってくれれば、僕らも本望」(野中果樹園 野中隆史さん)

向かった先はビルの清掃やメンテナンスなどを行う会社。芳香剤も手掛けているノウハウを生かして新たに力を入れている「アロマ」の分野と、野中さんのみかんを組み合わせることに目を付けました。

「商品になりそうなくらい綺麗」

「1つ1つ袋に入っていて、ハウスの中で」

みかんの皮をむいて熱し始めること30分後。ミストの元となる「精油」を取ることができました。

「どんな方が果実を作られたと知って実験したのは初めてなので、一緒に商品化していこうというのはワクワクします」(アロマ事業部 藤田紋子さん)

「地域で新たな価値のあるものを見いだすことで、新たな名産・名物に生まれ変わっていく。新しい名物が生まれ続けていくという形ができれば」(「コラボン」運営 古澤高志さん)