現場から、SDGs 2030年の世界へ

2020年8月7日【TBSテレビ】
【SDGs×コロナ後の世界】“韓流”が今 史上最大の危機に

近年、ヒット作が次々と生まれている韓国のドラマや映画ですが、新型コロナウイルスにより「史上最大の危機」を迎えているとも言われています。現場の苦悩と危機打開に向けた新技術を取材しました。

韓国ドラマ「冬のソナタ」をきっかけに巻き起こった韓流ブーム。その再来に期待を寄せているのが、今、日本で人気のドラマ「愛の不時着」のロケ地、忠州(チュンジュ)市です。

「最高です」(ロケ地ツアー参加者)
「ドラマの主人公になったみたい」(ロケ地ツアー参加者)

忠州市が企画したロケ地をめぐるツアーは、SNS上でも話題となっていますが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で海外からの観光客が途絶え、期待ほどの成果は得られていません。

「日本のファンがたくさん来てくれることを期待していましたが、こういう状況なので残念でなりません」(ロケ地ツアー担当者)

映画界も「史上最大の危機」を迎えていると言われています。去年の劇場観客数は、2億2668万人。人口の4倍以上が映画館に足を運びましたが、今年3月から5月の観客数は去年の10分の1まで落ち込みました。

この映画館では、1日の売り上げが1万5000円に激減。アルバイトを雇うのをやめて社員6人で切り盛りしています。

日本の著名な映画監督との交流もあるというチョン社長は、映画館への来場を促すキャンペーンを始め、屋外での上映会も計画していますが、経営は限界に近いといいます。

「スタッフの人件費や電気代も払えません。この状況が続けば、全ての映画館が半年ももたないでしょう」(映画館「アートナイン」 チョン・サンジンCEO)

こちらは、世界30か国に支社を持つ、映画やドラマの吹き替え会社。特殊なテントを使った新たな技術で、この難局を乗り切ろうとしています。

「中に入ってみますと、意外と広々としています。そして四方には吸音材が張り巡らされていまして反響がありません」(記者)

10分程度で組み立て可能な移動式の録音スタジオです。声優の自宅に送り、ディレクターと編集者がそれぞれ別の場所で映像を共有。1か所に集まることなく、通常のスタジオとほぼ同じ品質の吹き替え作業ができるといいます。

「スタッフが安全に作業を続けられる環境作りを重視しています。(売り上げは)去年と同じか、それ以上になると予想しています」(「アイユノ」 チョ・ヒョンジョン支社長)

国内はもちろん、海外に住む声優と繋いでの吹き替え作業も可能とした新技術。生き残りをかけた試行錯誤が続いています。