現場から、SDGs 2030年の世界へ

2020年7月19日【CBCテレビ】
【SDGs×コロナ後の世界】農作物の廃棄減らせ!トマト農家の挑戦

新型コロナの影響で廃棄される農作物などを少しでも減らしたいと、愛知県のあるトマト農家が立ち上がりました。SNSを通じて、少しずつ全国の生産者に広がっています。

愛知県の渥美半島の先端に位置する田原市。トマト農家の小川浩康さん(30)は、およそ2600ヘクタールのビニールハウスで年間30トンのミニトマトを作っています。ブランド名は「あつみちゃんトマト」。特徴は、皮が薄くほんのり甘いこと。そんなミニトマトを使って5月から始めた取り組みとは?

「“物々交換”。自分の農産物を提供する代わりに、あなたの農産物をくださいと」(小川浩康さん)

コロナの影響で、飲食店の仕入れ減少などで廃棄せざるを得ない農作物や海の幸が全国的にまだまだあると言う小川さん。余った農作物などと「あつみちゃんトマト」1.8キロ(2280円相当)との物々交換をツイッターで広く呼びかけました。すると、福島県から送られてきたのは…?

「羊肉が届きました」(小川浩康さん)

栃木県からは…。

「アスパラ農家さんからアスパラが大量に届きました」(小川浩康さん)

三重県からは…。

「お茶農家さんから、お茶っ葉が3種類ほど届きました」(小川浩康さん)

そして、北海道からは…。

「ミニトマト農家さんからミニトマトジュースが届きました」(小川浩康さん)

トマト農家同士のいわば、エールの交換です。この2か月で成立した物々交換はおよそ15回。

「やってみたものの、本当に反応あるかなとドキドキしていたけれども、思った以上に(すぐに)反応してくれたので、“嬉しい”が率直な思い」(小川浩康さん)

さてこの日、小川さんのもとに秋田県から届いたのは…。

「お~、めっちゃ入ってる~。ホッケってこういう感じなんだ…」(小川浩康さん)

ホッケは“開き”しか見たことがない小川さんには新鮮な驚きでした。

「自分だけでは(全て)食べきれないので、(農家の)友達に配って“物々交換”をしていければなと思う」(小川浩康さん)

さらにこの日、小川さんは、これまでに岩海苔などと交換してくれた福岡県の海苔漁師・古賀哲也さんとライン電話で情報交換。

「うちの海苔と一緒に使ってみようと思い、トマトと海苔を使った酢の物とか、コンソメスープに入れてみたり、意外と海苔とトマトは合う。おいしかったです」(古賀哲也さん)

今、小川さんがSNSで呼びかけた物々交換で強く思うことは…。

「全国の農家とより濃くつながれたのは、これから自分が農業を続ける上で励みになりますし、困ったことがあれば、地元だけではなく外にも相談できる仲間ができた」(小川浩康さん)

コロナ禍で生まれた生産者同士の物々交換。さらなる広がりを見せるかもしれません。