現場から、SDGs 2030年の世界へ

2020年6月14日【宮崎放送】
【SDGs×コロナ後の世界】口元はっきり!広がる「透明マスク」

新型コロナウイルスによりマスクの着用が日常的になりましたが、聴覚に障害がある人にとっては表情や口の動きが読めず、意思疎通の妨げになっています。こうした困難を解消しようという取り組みを追いました。

幼稚部から高等部まで36人が在籍する宮崎県都城市のさくら聴覚支援学校。授業中、先生たちは口元が見えるマスクやフェイスシールドを着用しています。

そのほとんどが先生たちの手作り。こちらの先生は、市販のカードケースを使って製作しました。

「フェイスシールドだと手話をしたときに当たってしまうので、どうにか当たらないでスムーズにできないかと思って作った」(教諭)

一方、こちらは市販のクリアファイルを使用したフェイスシールドです。

「私は先生たちがフェイスシールドが暑いという話を聞いたので、口元のみを隠すようなものを作った」(都城さくら聴覚支援学校・楫山一郎教頭)

声がしっかり通るか、光が反射していないか、そしてこれからの暑さ対策は・・・。課題はたくさんありますが、先生たちはお互いの意思疎通のために、よりよいマスクの検討を重ねています。

「みんなで展示したり透明マスク講習会を開いて、自分で作った先生から教えてもらったりする」(教諭)

先生オリジナルのマスクは子どもたちにも大好評です。

Q.先生のフェイスシールドは分かりやすい?
 「すごく分かりやすいと思う」(生徒)
 「フェイスシールドを使うと、口元が見えるので助かる」(生徒)

Q.フェイスシールドかっこいい?
 「ふつう(笑)」(生徒)

自身も聴覚に障害があり、特別支援教育コーディネーターを務める高橋直樹教諭は、こうした取り組みが社会全体に広がってほしいと願っています。

「基本的に身を守るうえで何か工夫ができないかと。聞こえない人の立場への理解が広がっていくとか、学校職員がマスクを作ったように、同じように世の中に広がっていくといい」(特別支援教育コーディネーター・高橋直樹教諭)

新型コロナウイルスと共存しながら、誰もが暮らしやすい社会をどう作っていくのか。様々な立場への理解が今、求められています。