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2020年3月20日【TBSテレビ】
性暴力のない社会に…性的同意とは

望まない性行為の被害を防ぐため、欧米では、性交渉などの前に相手から明確な意思表示を求める「性的同意」の重要性が叫ばれています。その考えを、日本でも広めようと活動する大学生グループを取材しました。

「性的同意を知って、エンパワーされて(勇気づけられて)、また周りをエンパワーしたい」

上智大学4年の横井桃子さん(22)。学生団体「Speak Up Sophia」の代表で、学内で「性的同意」の重要性を広める活動をしています。

「性的同意」とは、あらゆる性的な行為を行う前に相手から明確な了解を得ることです。

「ごはん行きましょうってなったときに、私が『中華イヤ』って言ったら、中華行かないじゃないですか。好きな食べ物を食べられるレストランに行く、そういう同意を取る。それと性的同意は一緒」(上智大4年 横井桃子さん)

欧米などでは、「同意のない性行為は犯罪」という考えは主流になっています。

特に進んでいるのが…。

「我が国では2018年『同意に基づく』という法律ができた。その要件は『自発的参加』だ」(スウェーデン検察庁 ヘドヴィク・トロスト上級法務担当)

スウェーデンではおととし、明確な同意がないまま性行為をした場合、加害者側をレイプ罪に問える法改正が行われました。きっかけの一つとなったのは、2013年に起きた15歳の少女に対する性的暴行事件です。裁判所が、「性行為では互いの身体に対し、同意なしで自然発生的にいろいろなことをするものだ」として、被告3人に無罪を言い渡したことに、国民が反発したのです。改正法では、「暴力や脅迫があったか」「被害者が抵抗できない状態だったか」といった点は問題ではなくなりました。自発的に性行為に参加したと客観的に認められない場合、加害者は有罪になり、2年から6年の拘禁刑となります。

「Speak Up Sophia」のメンバー・大谷夏帆(22)さんが活動に参加した理由は、就活中に体験したセクハラでした。

「『彼氏いるの?』『なんでスカートはいてないの?』とか、相手の企業の人は私よりすごく年上だし、非常に気持ち悪かった」(「Speak Up Sophia」 大谷夏帆さん)

相手が無自覚に、性的、差別的な会話をしてくることに危機感を持ちました。

「(性的同意は)軽い気持ちで言ったことも、相手にとって嫌なことは性的暴力と捉えていい。これ(性的同意)があれば、セクハラにも立ち向かえる。これをみんなに知らせることができたら、同世代や後輩が嫌な経験をしない社会にしていける」(「Speak Up Sophia」 大谷夏帆さん)

1月に開かれたシンポジウムへの関心は、高いものでした。

「OKって思う認識のズレみたいなところって、確かに男性はあるんだろうな」(シンポジウムに参加した男性)

「痴漢だったり、そういうところから、男女関係なく性暴力っていけないことだよねって認識広まらないと」(シンポジウムに参加した男性)

「Speak Up Sophia」は、長い目で社会を変えていきたいと言います。横井さんはこの春、大学を卒業しますが、就職後も活動に携わっていくと話しています。