JNNプロジェクト“災害列島日本”

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2019年1月23日放送

台風被害 京都の危険な放置空き家

 台風直撃から4か月たった今も放置されたままの空き家が京都にあります。一部は崩れかけ、危険な状態ですが、すぐには解決できない事情がありました。

 広い範囲に甚大な被害をもたらした去年9月の台風21号。今、京都市で浮き彫りになってきた問題があります。

 「こちらの空き家ですが、台風から4か月たった今でも、このように片付けが進んでおらず、危険な状態のままになっています」(記者)

 近所の人などによりますと、この建物は何年も前から空き家で、台風21号の際に2階の壁が崩れ落ちたということです。

 「崩れるんちゃうかと思ったので、この道を通らないようにしている。やっぱり怖いですよね、地震とかもあるので。特にまた今年夏に大雨とかが降ったら怖いですね」(近くに住む人)

 「子どももいるので、壁とか壊れてきたら怖いなと思って、早くどうにかしてほしい」(近くに住む人)

 京都市では台風21号で壊れるなどした「危険空き家」についての通報が殺到していて、現地調査の結果、470軒が確認されたといいます。

 「屋根のトタンが飛んできたり、敷地内の倒木で周りが停電。いろんな影響がありました。(Q.行政が何とかしてくれるものと?)そういうお電話いただくこと多いですね」(京都市空き家対策課 矢田部衛課長)

 空き家であっても私有地のため、所有者が対応するのが原則です。ただ、京都市は7軒に1軒が空き家と数が多いうえ、所有者が高齢だったり、相続登記が適切でなかったりと、対応が難航しています。

 実際、この2階の壁が崩れた家の場合、20年ほど前に住人の女性が亡くなって以降、空き家だったとみられ、相続した子ども2人も今は70歳以上で遠方にいて、話し合いが思うように進んでいません。

 「民間の専門家の力も借りて迅速に所有者を特定して、指導を効率的にやっていく検討も必要かなと」(京都市空き家対策課 矢田部衛課長)

 危険性が高い場合は行政代執行という手段もありますが、京都市が踏み切ったのは、これまででわずか2軒だけ。11万軒以上の空き家を抱える京都市は、今後、災害のたびに頭を抱えることになりそうです。