• ■2019年6月10日 放送

定員超過で虚偽申告か

留学生の所在不明問題が起きた東京福祉大学。系列の専門学校で定員の9倍もの留学生を入学させていました。なぜ、こんなに多くの留学生を集めることができたのか。新たに入手したパンフレットに書かれていたこととは?

階段をのぼった先…この部屋でベトナムから日本にきた留学生が友達と2人で住んでいます。

「これは漢字の。こちらは文法ですね」

見せてくれたのは、日本語の教科書。特に、漢字が難しいといいます。

「難しいですよ。漢字は読み方もいろいろあるから難しい」(ベトナム人留学生)

彼女が通っているのが、名古屋市にある東京福祉大学系列の「保育・介護・ビジネス名古屋専門学校」です。4年前に来日し、2年間、日本語学校で学んだ後、この専門学校に入りました。

「ビジネスマナー、経営とかも勉強した。日本で働きたい。就職してお金を稼いで、親にやってあげたいから」(ベトナム人留学生)

問題となっているこの専門学校は、全国各地の日本語学校を出た留学生を集め、今年度、およそ2100人を入学させていました。

「最初、北海道の日本語学校、札幌で」(留学生)
「福岡の学校。(Q.日本語学校?)はい」(留学生)

留学生を受け入れる国際教養学科の1学年の定員は240人。およそ9倍近くにあたり、専門学校は学生の数を愛知県に虚偽申告していた疑いがもたれています。いったいなぜこんなにも多くの留学生が集まってきたのでしょうか。

「日本三大都市の1つ『名古屋』」「アルバイト先も豊富」「住居費も安くて安心」

これは、JNNが新たに入手した、この専門学校の来年度の留学生募集のパンフレット。

Q.どうしてこの学校を選んだ?
「入りやすいし(学費も)安いから」(留学生)

Q.どこでアルバイトを?
「マクドナルド」(留学生)
「ラーメンショップ」(留学生)

さらに…

「大学卒業資格を取得できる!」

この専門学校は4年間にわたって通い、東京福祉大学の通信課程を並行して学べば、「大卒の資格」も取れるといいます。

「東京福祉大学の通信制課程の3年次に編入することができて、ダブルスクールという形で2年間で学士号を取ることができますと、留学生に対して一つの売りになっている」(東京福祉大系列の専門学校の元職員)

その後の関係者への取材で、この専門学校は留学生の受け入れ拡大に伴って教室として使用するビルを次々と借りていましたが、県の認可を得ていない建物で授業を行っていた疑いがあることも新たに分かりました。専門学校側はJNNの取材に対し、定員超過の事実は認めたうえで「日本語学校からの受け入れ要請を断り切れなかった」としています。

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