• ■2019年3月27日 放送

行き場ない留学生の受け皿に

東京福祉大学でおよそ1400人の留学生が所在不明となっている問題です。現役教員の証言から、大学が行き場のない留学生の受け皿になっている実態が浮かび上がっています。

「『(東京)福祉大学は絶対入れるんですよね』みたいなこと言う人いますから。 そこは勘違いして入っている子たちもいると。(Q.研究生はどこから来るんですか?)ほとんどの学生は、国内の日本語学校になります」(東京福祉大学の現役教員)

こう話すのは、東京福祉大学で留学生の指導に当たる現役の教員です。研究生と呼ばれる非正規の留学生が3年間でおよそ1400人も「所在不明」となっている問題。その多くは、日本に来て日本語学校に入ったものの大学などに進学できなかった人たちで学習意欲の低さが目立つ人もいるといいます。

「日本語がおぼつかない人もいるという感じ、単純計算でたぶん1割くらい。先生、これ出席したことにしといてくれませんかって言う学生が、結構いるんですね。前の日本語学校ではそうしてくれたって。時間の感覚が日本と彼らは違うので、朝の通勤ラッシュが嫌だとか、まじめに来ても、『時間に遅れたから、あなた今日は欠席ね』みたいな人たちが結構いる。そうすると嫌になるという人たちがいます」(研究生を指導する現役教員)

所在不明の元研究生は…

「(Q.あの大学、日本で誘われた?)日本で。(Q.〔日本語〕学校行ってる時?)そう。いい学校と言ってね。(Q.入りやすいって?)そうです」(所在不明とされるスリランカ人)

「(Q.誰の紹介で?)学校の紹介。(Q.日本語学校の?)そうです。(Q.なぜ東京福祉大学を選んだ?)どこも行けなかったから」(所在不明とされるネパール人)

東京福祉大学は、この3年間におよそ5700人もの研究生を受け入れてきましたが、その背景には国の政策も。

「留学生30万人計画というのがあったということで、留学生バブルが生まれちゃったんですね。本来であれば選ばれなかった日本語学校にも学生がいっぱい来る。そういう人たちの受け皿機能を果たしている」(研究生を指導する現役教員)

柴山文科大臣は26日の国会で。

「日本語能力が足りず、大学に進学できない日本語学校の留学生の在留期間を延伸させるため、名目上、大学の正規課程の研究生として受け入れているというビジネスモデルが確立してしまっている可能性があると理解をしました」(柴山昌彦文科相)

東京福祉大学は、「日本語学校に入学した時点で入国審査を受け、勉学意欲などを入国管理局がチェック済みと信頼し、受け入れた」などとコメントしています。

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