現場から、海を殺すな プラスチック汚染

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2019年8月4日放送

「プラスチック包装もなくそう」英で取り組み始まる

プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化する中、日本でも対策が急がれていますが、イギリスではプラスチックの包装自体をなくす取り組みが始まっています。櫻井雄亮記者の報告です。

イギリス・オックスフォードにある大手スーパーチェーン「ウェイトローズ」の店舗。店には至る所に「UNPACKED」“包装なし”の文字が掲げられています。

この店では、6月からプラスチックの包装を出来る限り使わないという新たな取り組みを始めました。野菜や果物は市場のようにそのままの状態か、紙の容器などに入れられ並べられています。これまで、花や植物に使われていたプラスチックの包装もなくしました。

中でも力を入れているのが「量り売り」。リフィル・ステーションという専用のコーナーを作りました。

「こちらはパスタのコーナーですが、『きょうは1人分の量しか作らないので少な目で』といったように、好きな量だけをタッパーに入れて購入することが出来ます」(櫻井雄亮記者)

パスタやシリアルや冷凍の果物、さらにワイン、ビールといった飲み物のほか、液体洗剤まで量り売りで買うことができます。客が持参した容器を使うため環境にも優しい上、値段も15%引きとなりお財布にも優しく、買い物をすることが出来ます。「食品ロスの削減にもつながる」と好評です。

「プラスチックも減らせるし、一度に購入する量も減るから一石二鳥だね」(利用客)

店内の野菜や果物を無料で好きな大きさにカットしてくれる「ベジ・キッチン」というコーナーも設けました。プラスチック包装されたカット野菜の商品を減らすことが狙いで、切った野菜は植物由来のプラスチックを使った袋か、客が持ってきた容器に入れて渡します。

「すばらしいです。プラスチックなしの商品を買えるので、他の店からこの店に乗り換えました」(利用客)

「環境への負荷を減らすため、プラスチック容器削減は顧客にとってもビジネスにとっても重要な課題です。行動を変えるのには時間がかかるものですが、すでに多くの客の変化を目にしています」(ウェイトローズプロジェクト責任者のレイチェル・エドモンズさん)

ヨーロッパでは、オランダのスーパーチェーン「エコプラザ」が去年からプラスチック包装を一切使わない「プラスチックフリー」の商品1400点以上の販売を全国で行っています。

ウェイトローズは買い物客からの反応が良かったことから、今後、他の店舗にも取り組みを拡大させることにしています。

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