1万通の手紙 池袋暴走事故が問うもの

2021年9月2日放送【これまでのオンエア】
「反省の念を有しているとは言えない」池袋暴走 被告に禁錮5年

親子2人が死亡し9人が負傷した東京・池袋の暴走事故の裁判で、東京地裁は、「ブレーキとアクセルの踏み間違え」を認め、90歳の被告に対し、禁錮5年の実刑判決を言い渡しました。

きょうの判決では、雨の中、22席の一般傍聴席を求め563人が並びました。旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)はおととし4月、東京・池袋で乗用車を暴走させて松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)を死亡させたほか、9人にけがをさせた罪に問われています。

飯塚被告は「アクセルとブレーキの踏み間違えはない」などと無罪を主張。検察側は、「被告は不合理な弁解に終始している」として過失運転致死傷罪の法定刑でもっとも期間の長い禁錮7年を求刑していました。

きょうの判決で東京地裁は「被告はブレーキと間違えてアクセルを踏み込み事故を発生させた。加速させ続けた過失は重大」と運転ミスを認定。さらに「被告人が事故に向き合い自分の過失に対する深い反省の念を有しているとは言えない」と指摘し、禁錮5年の実刑判決を言い渡しました。

判決後、遺族が会見にのぞみました。

松永拓也さん
「検察側が主張した事実認定は全て認められ、弁護側の主張は受け入れられなかった。控訴する権利はあるが、もう一度、自分自身に問いかけてほしい」