1万通の手紙 池袋暴走事故が問うもの

2020年10月8日放送【これまでのオンエア】
池袋母子死亡事故 初公判、被告 無罪主張「車に異常」

去年4月、東京・池袋で乗用車が暴走し親子を含む11人が死傷した事故の初公判が開かれ、過失運転致死傷の罪に問われた89歳の被告は、起訴内容を否認して無罪を主張しました。東京地裁前からの報告です。

車いすに乗ったまま法廷に入った飯塚被告は、「最愛の奥様とお嬢様を亡くされた松永さんのご心痛に言葉がない。深くおわびします」と、遺族側を向いて頭を下げました。

旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(89)は去年4月、東京・池袋駅近くで乗用車を運転中にブレーキとアクセルを踏み間違え、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)を死亡させたほか、9人にけがを負わせた過失運転致死傷の罪に問われています。

8日の初公判で飯塚被告は起訴内容について、「アクセルペダルとブレーキペダルを踏み違えたことはないと記憶している」と述べ、弁護側は「車に何らかの異常が生じ、暴走した疑いがある」と無罪を主張しました。一方、検察側は、飯塚被告の車に記録されたデータから、「アクセルとブレーキに故障の記録はなく、アクセルを踏み続けたことも記録されている」と指摘し、この裁判では「過失の有無」が争点となっています。

裁判では、亡くなった松永さんの夫・拓也さんの2人の思い出を語った供述調書も読み上げられ、遺族が涙を流しながら聞いていました。