【現場から、】平成の記憶


2019年2月13日
日本人メジャー挑戦の軌跡

今回は日本人メジャーリーガーです。平成最後の挑戦者、マリナーズの菊池雄星投手がこの日、キャンプインしましたが、この夢舞台への道は先駆者たちが切り拓いたものでした。

今から24年前…

「メジャーリーグへは挑戦したかったので、『今だ』と思って決めました」(野茂英雄投手〔当時26〕)

野茂英雄投手がメジャーリーグ挑戦を表明しましたが、無謀すぎるとの見方が当時は大半を占めました。それでもトルネード旋風は全米を席捲。

「NOMO!NOMO!」

次々と三振に斬って取る姿に日本国内の空気は一変。応援歌CDまで発売されました。後にメジャーへ挑む、松井稼頭央さんはどのように感じていたのでしょうか。

「メジャーリーグは夢のまた夢。(野茂さんは)パイオニアとして行ったわけですから。だから僕らもメジャーリーグに挑戦できたし、野茂さんあってのメジャーかなと思います」(松井稼頭央さん)

野茂投手が海を渡ってから6年後、イチロー選手が日本人野手として初めてメジャーに挑戦。1年目から目覚ましい活躍を見せると、平成16年には絶対に破られないと言われていたシーズン最多安打記録を84年ぶりに塗り替えます。当時の小泉総理も絶賛。

「国民栄誉賞、あげてもあげなくても素晴らしい、偉大だ」(小泉純一郎首相〔当時〕)

その後もメジャー史に名を刻み続けるイチロー選手。来月、東京でメジャー19年目のシーズンがスタートします。

一方、名門ヤンキースに入団した松井秀喜選手は、日本人スラッガーでも通用することを証明。平成21年には、日本人初のワールドシリーズMVPを獲得しました。

華々しいデビューを飾ったのは、松井稼頭央選手、新人が開幕戦の初打席で初球ホームラン。100年以上の歴史を誇るメジャーでも史上初の離れ業をやってのけます。

「打った自分もびっくりしましたし、ベンチもびっくりしただろうし、ちょっと派手すぎたかなと思いましたけど」(松井稼頭央さん)

松井選手は日本人初の内野手としてメジャーで7年間プレー。その後、日本球界に復帰し、去年引退。今シーズン、西武の2軍監督に就任しました。

「『目標はメジャーリーグ』という選手が増えていると思うので。日本選手でホームラン王をとるぐらいの選手が出てくるんじゃないか。そういう選手が出てくることを楽しみに(指導者として)見ていきたい」(松井稼頭央さん)

これまでに海を渡った日本人選手は57人。遠く、手の届かない世界だったメジャーが身近なものへと変わっていきます。

去年、二刀流・大谷翔平選手の活躍で連日沸いた翔タイム。100年前の、神様・ベーブルースを彷彿とさせ、日本野球の底力を改めて全米に印象付けました。

そして今年、菊池雄星投手が平成最後58人目の挑戦者に。いよいよ憧れのマウンドに上がります。

「多くの方が(メジャーへの)道を切り開いて活躍してくれたからこそ僕らは(メジャーに)挑戦できますし 、僕がまたそれに続くことで、夢を与えられるようなメジャーリーガーでいたい」(今季からメジャー挑戦 菊池雄星投手)