【現場から、】平成の記憶


2019年1月30日
ゲーム 進化の30年

今回は、ゲームの30年です。子どもたちを熱狂させた家庭用ゲームはいま、「新しい形の娯楽」へと進化を続けています。

今やスポーツとして競われる「ゲーム」。2022年にはアジア大会で正式競技として採用されます。しかし、平成の初め、ゲームはシンプルなものでした。

子どもたちの遊びを大きく変えた「ファミリーコンピュータ」の登場は、まだ昭和の1983年。そして、平成元年に登場したのが、「ゲームボーイ」です。持ち運べるようになり、ゲームを外で遊ぶ光景が増えました。

その1年後、ファミコンの次世代機「スーパーファミコン」が登場。ひとたび「ドラゴンクエスト」の発売となれば、1万人の行列ができるほどに。

「もう30時間くらい並んでいる」

性能も格段に向上し、アーケードゲーム並みのクオリティーが家庭でも楽しめるようになりました。このチャンスを逃すまいと仕掛けてきたのが…

「次世代ゲームマシン『プレイステーション』を発表します」

電機メーカーのソニーがゲーム市場に参入したのです。開発競争が激しさを増す中、ゲームに“ある革命”が起きたのは1996年のこと。「ポケットモンスター」の登場です。つかまえたポケモンの交換や、友達との対戦ができるアイディアがゲーム業界に持ち込まれました。がむしゃらにクリアを目指すのではなく、“遊び続ける”という概念が生まれ始めたのです。

一方、ゲーム機の進化も続きます。「プレイステーション2」の登場で、グラフィックが大幅に向上。このままゲーム機は高機能化で突き進んでいくかに見えましたが、思わぬ行き先が…。私たちの“手のひら”です。いつでもどこでも楽しめる手軽さから、スマートフォンのゲーム市場が急成長。その決定打となったのが…

「タイムズスクエアに来ているんですけど、この辺にもポケモンが…。あっ、ここにいました」(記者)

「ポケモンGO」です。現実の世界でポケモンを捕まえるゲームは世界中で大人気に。ゲームの世界が現実と溶け合う中、ゲームは「未知の領域」へ踏み出そうとしています。

「この熱狂的な盛り上がりを見せる音楽ライブなんですけれども、歌っているのはなんと、ゲームのキャラクターです」(記者)

700万本を超える大ヒット。インクを撃ち合う対戦型シューティングの「スプラトゥーン2」。その登場キャラクターによる音楽イベントでも、この盛り上がりをみせます。今、ゲームはクリアすることが目的ではなく、世界観そのものを提供するようになったのです。

「ゲーム自体は集合体だと思う。音楽だったりとか、キャラクターとか、世界観とか。でも、それぞれのパートを切り出しただけでも楽しめるくらいのクオリティーにもうなっていると思います」(週刊ファミ通 林克彦編集長)

ゲームの進化と共に歩んだ平成の30年間。次の時代、私たちは何を楽しんでいるのでしょうか。