【現場から、】平成の記憶


2018年12月19日
「携帯電話」進化の30年

今回は「携帯電話の30年」です。ソフトバンクが過去最大の株式上場を果たすなど巨大な存在となりましたが、平成はまさにケータイが進化した時代でした。

ひとたび通信障害が起これば、私たちの生活に重大な影響を与える携帯電話。今や重要なインフラとなりましたが、平成の初期はまだ特殊な商品でした。

携帯電話の先駆けになったショルダーホンが登場したのが、まだ昭和の1985年。当時は20万円もする高級品で、バブル期のステータスでしたが、重さは、なんと3キロ。

その後も徐々に小さくはなるものの、本格的な普及には至らず。平成元年の契約数はわずか49万台でした。

大きな転換期を迎えたのは平成11年のこと。携帯電話をインターネットにつないだ「iモード」です。これを機に、様々なサービスが登場します。

街を歩けば聞こえてくる“着メロ”ブームに、カメラ付きの携帯電話による「写メール」も大流行。この時には、携帯電話の契約数はおよそ8100万台に。日本独自の進化をとげた携帯電話は“ガラケー”と呼ばれるようになりました。

しかし、この“ガラケー”にみたこともない“敵”が現れます。iPhoneの日本上陸です。携帯電話を買うために1500人を超える行列ができました。

「パソコンが手のひらに来た」(ソフトバンクモバイル 孫正義 社長〔当時〕)

このiPhoneの登場で携帯電話の端末はいわゆる“ガラケー”から“スマートフォン”にシフトしていきます。

“インスタ映え”という流行語も誕生し、もはや写真のために食べ物を買う時代に。携帯電話が良くも悪くも人を24時間“つなげる”ようになったのが、平成の30年間でした。

そして今、世界の通信会社が注力するのは端末ではなく、電波そのものです。

「こちらのロボット、実は遠隔地にいる操縦者の動きと一致しているんです」(記者)

現在の100倍という通信速度の次世代通信規格5Gを使ったロボットの遠隔操縦です。人が立ち入れない場所での作業などで活用が期待されていて、ロボットが触った感触まで操縦者に伝わります。

この30年、想像もつかないほどの勢いで成長した通信の技術。

「10年後、何が起きるか全く想像ができない」(NTTドコモ 5Gイノベーション推進室 奥村幸彦さん)

いまや計算上、1人1台以上ケータイを持つ時代。次の通信はどんな形になるのでしょうか?