【現場から、】平成の記憶


2018年12月11日
“国民のインフラ”コンビニの30年

私たちの生活に欠かせないコンビニエンスストア。お店の数は増え続け6万店に迫る勢いです。平成の30年でお弁当の売れ筋も大きく変わりました。そのワケは?

10日、出来たてのからあげを提供するロボットまで登場したコンビニ。現在、全国におよそ5万6000店。客のニーズに合わせて進化を続ける中、平成の30年で商品も様変わりしました。

平成元年のランキング。
3位 スタミナ焼肉弁当
2位 紅鮭折詰弁当
1位 イカフライおかか弁当

ガツンとボリュームのあるお弁当が並びます。当時、深夜でもお酒や雑誌、たばこが手に入るコンビニは若い男性が客の中心でした。セブン-イレブンでは、平成元年の来店客のうち「20代以下」だけで6割以上を占めていたのです。

「会社に行く前に買っちゃいたいなって思っちゃったので」(平成5年〔1993年〕)

一時は馬券を売ったり、ゲームソフトを販売したこともあったほど。しかし、2000年代に入ると…

「卵8個ください」(平成16年〔2004年〕)

「家庭の食事」としてのおかず需要が急成長。働く女性の増加や高齢化に伴い、手軽に買えるお総菜やヘルシー志向の商品も増え、「国民の台所」ともいえる進化を遂げています。

17年前には現在のセブン銀行が営業を開始し、24時間現金の引き出しが可能に。レジ横の淹れたてコーヒーも平成の大ヒット商品です。

そのほか、薬の販売や、通販の受け取りも当たり前となり、「国民のインフラ」となったコンビニ。だからこそ…

「コンビニエンスストアの前には長い列ができています」(平成7年〔1995年〕)

災害直後、国民が頼るのがコンビニ、という風景が増えたのも平成の時代です。5か月前の西日本豪雨の爪痕が残る広島県呉市。

「このくらいの食材はあるようにしている」(ローソン呉天応大浜四丁目店オーナー 岡田由美さん)

あのとき、キッチンが併設されていたことで、物流が止まり、断水が1週間続く中でも住民の食を支えました。

「豪雨だろうが何だろうが、朝飯は食べなければいかん」

ローソンはこうしたキッチン併設店を今年度中に6000店まで増やす予定です。

一方、セブン-イレブンでは…

「北海道地震、震度6強を見てみます」(セブン-イレブン・ジャパン システム企画総括マネージャー 西村出さん)

震度別に色分けされた地図の上に現れたのはセブン-イレブンの店舗です。地震直後は黄色く色が変わり、一斉に停電したことが瞬時に把握できました。

「(赤いトラックの意味は)30分間で50メートル以上動かないと赤く表示される」(セブン-イレブン・ジャパン システム企画総括マネージャー 西村出さん)

物流トラックの動きもリアルタイムで把握し、災害対策に役立てています。様々なニーズに応え、変わり続けた平成のコンビニ。次の時代も進化を続けます。