【現場から、】なくせ!危険運転

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2019年12月6日 放送

東名あおり運転、一審破棄・審理差し戻しの判決

東名高速であおり運転を受けて一家が死傷した事故で、6日、東京高裁は地裁で審理をやり直すよう命じる判決を言い渡しました。 争点となっていた危険運転致死傷罪の成立は認めました。

6日、法廷に姿をみせた石橋被告は、一礼などすることもなく席に着きました。

おととし6月、神奈川県の東名高速であおり運転をした上、萩山嘉久さん夫婦らが乗ったワゴン車を停車させ、後続のトラックの追突を招いて夫婦を死亡させた罪などに問われていた石橋和歩被告(27)。

東京高裁の判決は、意外なものでした。
「主文、原判決を破棄する。本件を横浜地裁に差し戻す」(裁判長)

一審の判決を取り消し、「裁判のやり直し」を命じた理由、それは「一審の手続きに違法な点があった」というもの。

争点となっていたのは、石橋被告のあおり運転や停止などの行為が危険運転に当たるかどうかでしたが、一審の横浜地裁は危険運転致死傷罪の成立を認めた上で懲役18年の判決を言い渡しました。

これについて、東京高裁も「一審の判断に誤りはない」として、危険運転致死傷罪の成立を認めました。

一方で、裁判の前に争点を整理する「公判前整理手続き」で、横浜地裁が「危険運転致死傷罪は成立しない」という見解を示していたのに、「その後、裁判員裁判で危険運転に当たると見解を変更したのは違法」と判断したのです。

「被告や弁護人に対する不意打ちとなることは明らかで、量刑の判断に影響を与えた可能性がなかったとは言えない」(裁判長)

刑事裁判に詳しい、元東京地検・検事の高井康行弁護士は・・・。
「(Q.きょうの判決について?)至極当然な判決だということと、一審の裁判官は何をやってたんだ、ということですね。(公判前整理手続きで裁判官が)その時点での心証を述べると、しかもまだ証拠を見ていない段階で、これは極めて異例なことだと思いますね」

「(判決は)ショックだった。また戻るじゃん、裁判員裁判に。(懲役)18年、そのまま減らさないように早く刑務所行って欲しい」(萩山嘉久さんの母・文子さん)

今後、審理が差し戻った際には、再び裁判員裁判が行われることになります。

あおり運転をめぐっては、厳罰化の動きが出てきています。

「危険運転致死傷罪の適用をめぐって指摘されている問題点等も踏まえながら、今後、改正の要否について検討してまいりたい」(森まさこ法務相)

法務省は、今回の裁判でも争点の1つになっていた「後続の車を停止させる行為」を危険運転として自動車運転処罰法に明記することを検討しています。

また、今の道路交通法にはあおり運転について直接定めた条文がありません。

警察庁は、あおり運転を「通行妨害目的で行う一定の違反行為」と新たに定義したうえで、事故を起こしていなくても違反者に運転免許取り消し処分を科すなどの改正案を来年の通常国会に提出する方針です。


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