夫婦2人が死亡した東名高速の事故の裁判です。5日は石橋被告本人が法廷に現れ、あおり運転をした動機を語ったほか、初めて謝罪の言葉を口にしました。
「萩山さん一家に落ち度があったと思っていますか?」(検察官)
「今考えたら、ないと思う」(石橋被告)
東名夫婦死亡事故の裁判3日目。石橋和歩被告は去年6月、東名高速で萩山嘉久さん一家が乗った車にあおり運転をし、追い越し車線に無理やり停車させたことから後続のトラックが追突。嘉久さん夫婦を死亡させた罪に問われています。
5日、石橋被告がまず語ったのは、あおり運転をしたそもそもの動機でした。
「萩山さんの車を何のために追いかけたのですか?」(検察官)
「『邪魔だ』だけならよかったが、(パーキングエリアで)『ボケ』と言われ、カチンときた」(石橋被告)
「文句を言うために萩山さんの車を止めようとしたのですか?」(検察官)
「はい」(石橋被告)
“「邪魔だ」という言葉だけだったなら、あおり運転はしなかった”と主張する石橋被告。「カチンと来た」、その後は…
「追い越し車線に止めさせたとき、怖い、ひかれるとは思わなかった?」(検察官)
「その時は何も考えていなかった」(石橋被告)
「今は危険だと思いますか?」(検察官)
「思います」(石橋被告)
「当時は?」(検察官)
「その時は考えなかった」(石橋被告)
高速道路上で萩山さんをつかむも、その後、手を離した石橋被告。弁護側に理由を問われると、涙ぐむしぐさを見せ、こう話しました。
「子どもを巻き込んだら悪いと思って、それでやめました」(石橋被告)
5日の法廷で、石橋被告は遺族に謝罪することになりますが、逮捕前、謝罪についてこう話していました。
「やっぱり一言、謝りたいというのはありますね」(石橋和歩被告〔去年10月〕)
「(Q.何というふうに?)そこはまた考えてから」(石橋和歩被告〔去年10月〕)
事故から1年半。石橋被告が初めて謝罪しました。
「詳しくはあさって聞きますが、親族に対してはどう思っていますか」(弁護人)
「今回こういう事件を起こして、申し訳なかったと思います。すみませんでした」(石橋被告)
今回の事件以外にも、あおり運転を繰り返していた石橋被告。6日は、別のあおり運転の被害者に対する証人尋問が行われます。
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