【現場から、】なくせ!危険運転

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2018年12月4日 放送

長女が涙「“あおり”なくすため重い刑を」

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故。危険運転致死傷などの罪で起訴された男の裁判に、両親を亡くした長女が証人として立ちました。「あおり運転をなくすためにも重い刑罰を下してほしい」。長女は、事故までに起きたこと、そしてその思いを涙ながらに証言しました。

「世の中にはまだ、あおり運転がたくさんあるから、少しでも減らすよう重い刑罰にしてほしいです」(長女)

あおり運転の末、高速道路の追い越し車線に無理やり停止させられ、その後、後ろから来たトラックに追突されて亡くなった萩山さん夫妻。裁判2日目の4日、同乗していた長女(17)が証言をしました。

最大の争点は、最高で懲役20年が科される危険運転致死傷罪が適用されるか。石橋和歩被告(26)側は無罪を主張し、法廷は全面対決となっています。

別室からモニターを通じて証言した長女。石橋被告にあおられたときの様子については…

「今まで見たことないような運転で、よく分からなかった。父と母が焦っていたので、大変なことが起きているなと思った」(長女)

停止させられた後のことについては…

「お父さんが被告人から言われていた言葉は?」(検察)

「『殺されたいのか』とか、『高速道路上に投げてやろうか』とか、『海に沈めるぞ』とか、『なめとんのか』って。言葉どおり高速道路に投げ出されて、殺されてしまうと思って、とても怖くなりました」(長女)

「被告人に言いたいことは?」(検察)

「もうこんなことはしないでほしいっていうことと、注意しただけで、そこまで怒るのが不思議だし、くだらないと思ったので、今後一切しないでほしいです」(長女)

質問が亡くなった両親に及ぶと…

「ご両親が病院で亡くなったと聞いたときは、どうだった?」(検察)

「もう二度と会えないと思って悲しくなった」(長女)

「今、涙ぐんでるけど、こんなこと聞いてごめんね」(検察)

「いや、こちらこそすみません」(長女)

涙があふれ、言葉がでなくなった長女。法廷は、急きょ30分近く休廷となる一幕もありました。

1時間あまり一人で証言をした長女。いまは次女(13)と一緒に母方の祖父母の家で暮らしています。4日の裁判へ向け、こうした姉妹を支援してきた人がいます。山根和子さん。山根さんは2000年、飲酒運転の車に娘(当時4)をひかれ亡くしました。

「しっかり一言一言はっきり受け答えをしていて。ただ、そのしっかりしている裏が、この1年間、どうだったかなと想像すると、やっぱり悲しい」(飲酒運転の事故で娘亡くした 山根和子さん)

飲酒運転など悪質・危険な運転の被害に遭った遺族を支援してきた山根さん。初対面のとき、「テレビのニュースで見たよ。本当によく頑張ったね」と長女を抱きしめたといいます。そのとき、緊張の糸が切れたのか、長女の目から涙があふれました。

「心の底から、なんて言うんだろう、こみ上げてきて、いろいろな感情が湧いてきました」(長女)

山口県から裁判を傍聴するために横浜まで来た山根さん。世の中のあおり運転を減らすため重い刑罰にしてほしいと証言した長女を見て…

「自分の思いだけではなくて、社会全体が変わってくれればという、そこまで考えるというのが、私は本当にすごいなと」(飲酒運転の事故で娘亡くした山根和子さん)

山根さんの支えもあり、無事に証言を終えた長女。5日は、石橋被告本人への被告人質問が予定されています。


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