【現場から、】なくせ!危険運転

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2018年12月3日 放送

検察と弁護側、危険運転めぐり全面対決

去年6月に起きた東名夫婦死亡事故。執拗なあおり運転を行った男の裁判が始まりました。危険運転致死傷罪は認められるのでしょうか。法律の適用をめぐって、検察と弁護側が全面対決の構図となりました。

「(Q.なぜ追いかけた?)やっぱり言われたら、こっちもカチンとくるけん。人間やけん」(石橋和歩被告)

「(Q.石橋被告が前を邪魔した?)邪魔はしてないですね。降りていって相手が降りてきて、そこからワーワー言い合ったのかな」(石橋和歩被告)

逮捕前、JNNの取材に対し、あおり運転をした動機について、こう話していた石橋和歩被告。事故は去年6月、神奈川県の東名高速で起きました。パーキングエリアで注意されたことに腹を立てた石橋被告は、静岡市の萩山嘉久さん・友香さん一家が乗った車に対し、執拗なあおり運転を行いました。追い越し車線に無理矢理停車をさせ、嘉久さんの胸ぐらをつかむなどした結果、後ろから来る車の追突を招いて、萩山さん夫婦を死亡させたとして、危険運転致死傷などの罪に問われています。

「(お父さんは)すごくいい人で、自分のことより家族とか私たちのことを考えてくれて、私たちの気持ちも分かってくれて」(萩山さんの長女)

事故からおよそ1年半。3日に開かれる初公判のため、嘉久さんの母・文子さんは静岡から横浜へ向かいました。

「謝罪なんかいらない、謝罪はいらない。罪の重さを(感じて欲しい)」(亡くなった嘉久さんの母 萩山文子さん)

午前10時から始まった裁判。石橋被告は全身黒色のジャージで法廷に現れました。逮捕当時と比べ、色白で痩せた印象になっていました。起訴内容について裁判長に問われると…

「つかんだのは胸ぐらではなく、左腕だった」(石橋被告)

石橋被告は事実関係の一部に違うことがあると話しましたが、弁護側は、事実関係はおおむね争わない姿勢を示しました。そのうえで、危険運転致死傷罪の適用については全面的に争うことを明らかにしました。

「自動車の静止後には適用できません」(弁護人)

車を止めさせてから2分後に事故は起きました。このため、弁護側は、「運転行為と萩山さん夫婦の死亡に因果関係はない」として、危険運転致死傷罪については無罪を主張しました。法律の適用をめぐって、全面対決となる裁判。専門家の間でも意見が割れています。

「裁判所はこれまでの公判前整理手続きの中で、止まってしまっているとなると、危険運転致死傷罪は成立させないのではないかということを、もう言っています。全体の結論が危険運転致死傷罪を成立させないという形で結論に向かっていく可能性が高い」(高山俊吉弁護士)

「危険運転と死傷の結果の間に因果関係があれば(危険運転致死傷罪は)成立する。追い越し車線で止めたということになれば、そこに後続車が突っ込んでくることは、普通は予見可能ですよね。そう考えると因果関係が成立すると。危険運転致死傷罪の方が成立する可能性が高いと思う」(元東京高検検事の高井康行弁護士)

遺族からは…

「車降りたら関係ねえなんて言ってるようじゃ、法律なんかどうでもいいってことだ、俺から言わせれば。意識して、そこに車を止めたんだから。だったら原因を作ったのはてめえだろうっていうことになるから」(亡くなった友香さんの父)

「(刑務所に)長く入ってくれてた方が事の重大さが分かる気もするし、これから、あおり運転を減らすために、そういう重い罪(危険運転致死傷罪)になった方が戒めというか、みんなにもいけないことって伝わるから、それだったら(刑は)重い方がいいなって思います」(萩山さんの長女)


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