【現場から、】なくせ!危険運転

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2018年9月24日 放送

服役・出所後なぜ運転免許そのまま?

重大な交通事故を起こして服役した受刑者が、運転免許を取り消されないまま刑務所を出所していたことが発覚しました。警察と刑務所は再発防止に取り組み始めましたが、そもそもなぜ、悪質な運転手が免許の取り消しを免れたのでしょうか。

今月6日、飲酒の上、自転車をひき逃げしたとして逮捕されたのは、元モーニング娘。の吉澤ひとみ容疑者(33)。飲酒やひき逃げなどの悪質・重大な交通事故を起こした場合、刑事処分を受けて刑務所で服役するだけでなく、行政処分として運転免許も取り消されることになります。

「踏切が閉まっているのに、無理して出てきてぶつかった。(電車に)はじかれて軽乗用車にぶつかった」(目撃者)

3年前、福岡県大牟田市で起きたひき逃げ事件。飲酒運転の車が、踏切で接触事故を起こし逃走しました。

「飲酒運転だった車は、踏切で列車と衝突しそのはずみで乗用車とぶつかり運転手の女性にけがを負わせましたが、そのまま逃走したということです」(中谷亮太記者)

飲酒運転で人にけがを負わせ、列車にも損害を与えた上、逃走するという悪質なケース。その後逮捕された運転手は、危険運転傷害の罪で実刑となり服役しました。ところが刑期を終えて出所した際、本来、取り消し処分となっているべき運転免許が取り消されていなかったことが、JNNの取材でわかったのです。

一体どういうことなのか、この元受刑者の男性に直接聞いてみると・・・

「出所後、免許証は無効になったと思い込んでいたが、回収されないので持っていた。警察に職務質問を受けた際に、『免許は有効』だと言われ驚いた」(元受刑者)

悪質・重大な交通事故で服役した人が、運転免許の取り消し処分を受けないまま出所してしまうというミスは、長野でも起きていたことが判明。同様のケースはほかにもあるとみられ、警察庁は「対応が不適切だった」と認めています。

ではなぜ、こうしたミスが相次いだのか。それぞれの事件について、警察の担当者は・・・

「どこの刑務所で服役し、いつ出所しているかなど、制度的に警察で知る手段がなかった」(福岡の警察の担当者)

「刑務所に照会することは、躊躇(ちゅうちょ)した」(長野の警察の担当者)

この説明は、どういう意味なのでしょうか。通常、免許の取り消し手続きは、本人に処分の通知をしてから行われます。しかし、福岡と長野のケースで、警察の担当者は、事故を起こした免許取り消しの対象者がどこの刑務所で服役しているのかがわからず、本人への通知ができなかったため、取り消しの手続きを進められなかったと言うのです。

この説明に交通事故を専門に扱う弁護士は・・・

「お粗末というか、驚きですね。免許取り消し・停止という行政処分を、軽く考えすぎなのかなと思う。将来の事故を防ぐという意味でも大事な制度」(横浜国立大学法科大学院教授 工藤昇弁護士)

警察庁は今後、免許取り消しの対象者がどの刑務所にいるのかを定期的に照会するなど、刑務所を管轄する法務省との情報共有の体制を見直すことを決めています。


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