【現場から、】なくせ!危険運転

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2018年9月21日 放送

免許持ったまま出所、その原因は

今月6日、飲酒・ひき逃げ事件を起こした元「モーニング娘。」の吉澤ひとみ容疑者。悪質・重大な交通事故は、有罪となれば重い刑罰を受けるだけでなく、運転免許も取り消されます。

ところが、最大20年の懲役が科される危険運転致死傷罪で実刑判決を受け、刑務所で服役した受刑者が運転免許証を取り消されないまま、出所した疑いがあることを今年6月、JNNが報じました。

「危険な運転をした人に対しては運転免許の取り消し等の処分を厳正に行うことが重要です」(栗生俊一警察庁長官)

報道をきっかけに警察庁が調査に乗り出したところ、今回、新たな事実が判明しました。
福岡刑務所を2016年に出所した飲酒ひき逃げ事件の元受刑者と、長野刑務所を2015年に出所したひき逃げ事件の元受刑者。今回、警察庁はこの2人について、取り消すべき免許が取り消されていなかったとして、「対応が不適切だった」と認めました。

福岡刑務所の元受刑者による飲酒ひき逃げ事件は3年前、福岡県大牟田市で起きました。

列車にも損害を与え、飲酒のうえ逃走したという悪質・重大な事件で、その後、逮捕された運転手は危険運転傷害の罪で実刑になり、刑務所へ。しかし、免許が取り消されないまま出所。元受刑者本人に取材すると、「出所後、免許証は無効になったと思い込んでいたが、回収されないので、持っていた」と話しました。そして、警察に職務質問を受けた際に、免許は有効だと言われ、元受刑者自身が驚いたといいます。

「(警察などの)怠慢ですよね。ちゃんとすることはしてもらわないと」(3年前の事故を目撃した人)

長野刑務所の元受刑者のケースでは、有効な免許を持って出所したまま6か月後に、事件を受けた「取り消し」ではなく「期限切れ」で免許が失効していました。一体、なぜこんなことになったのか。警察は「刑務所を所管する法務省との間に壁があった」としています。

「制度的にどこの刑務所で服役し、いつ出所しているかなど警察で知る手段がなかった」(警察の担当者 「福岡のケース」)

「刑務所に照会することは躊躇(ちゅうちょ)した」(警察の担当者 「長野のケース」)

免許の取り消しには手続き上、本人への通知が必要ですが、どこの刑務所にいるかを把握する制度がないために担当者が本人への通知を行えなかったというのです。この説明に、交通事故を専門とする弁護士は・・・。

「ちょっと信じがたい思いです。服役をしている方の所在、場所を調べる手段は我々民間の弁護士でも持っている。警察がそれを調べられないということは、ありえないと思います。行政処分(=免許取り消し)を軽く考えているのか、本当に不思議でならない」(横浜国立大学法科大学院教授・工藤昇弁護士)

今回の問題を受けて、警察庁は法務省と連携して免許取り消しなどの対象者が、どの刑務所にいるかを3か月ごとに把握する仕組みを立ち上げるとしています。


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