あおり運転が社会問題となるきっかけとなった東名夫婦死亡事故から5日で1年です。いま拘置所にいる石橋被告がJNNの面会取材に応じました。石橋被告が語ったこととは?
階段を上った先にあるお墓で手をあわせたのは、東名夫婦死亡事故で息子の嘉久さんを亡くした萩山文子さんです。
「毎日寝る前、考えちゃ駄目だけどひと言思うのよね。いつか帰ってきてほしいと。かなわない夢なんだけど」(萩山文子さん)
事故発生から、5日で1年。いま、拘置所に勾留されている石橋和歩被告がJNNの面会取材に応じました。
Q.事故から1年、今の気持ちは?
「悪いことをしたと思っとる」(石橋和歩被告)
石橋被告は右手を口にあてながら小声でぼそぼそと答えました。
去年の6月5日、石橋被告はパーキングエリアで注意されたことに腹をたて、萩山さん一家が乗ったワゴン車に対し、あおり運転を繰り返し、追い越し車線に停車させました。そこにトラックが追突、萩山さん夫婦が死亡しました。
「なぜ追いかけて行った?」(記者 去年10月)
「言われたらこっちもカチンとくるけん」(石橋和歩被告 去年10月)
逮捕前、こう答えていた石橋被告。今回の面会取材では…
「私のことは覚えていますか?」(記者)
「うん。逮捕の前になんか俺のこと報じたやろ。こいつぶっ殺そうと思ったけん」(石橋和歩被告)
こう切り出す場面もありましたが、4回に及んだ取材に終始、落ち着いた様子で応じました。
Q.被害者への謝罪の気持ちは?
「ここを出たら謝りに行きたいと思っとる。やりすぎたなと思っとる」(石橋和歩被告)
そして、事故に至った理由については。
Q.なぜあんな危険な運転をしたんですか?
「カチンときたけん」(石橋和歩被告)
逮捕前と同じ言葉をくり返しました。石橋被告は、東名の事故以外にもあおり運転による複数のトラブルを起こしていますが…
「事故の前に免許が停止になりそうで、なんか通知きた。よう分からんけど、一日講習受けた」(石橋和歩被告)
Q.友人などから運転について言われたことは?
「…特にないかな」(石橋和歩被告)
Q.自分の性格をどう思いますか?
「ふつう」(石橋和歩被告)
今後の裁判では、危険運転致死傷罪が適用されるかが最大の争点となりますが、弁護側は、石橋被告がなぜ、異常なあおり運転を行ったのか心理学的な視点から解明していくことも必要だと主張しています。
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