今週の一筆
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09月03日の放送

自宅医療者が確実に医療の提供が受けられるよう、「公衆衛生」と「地域医療」を同等で一体化!

自民党 塩崎恭久 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは元厚生労働大臣・元内閣官房長官の塩崎泰久さん。この1年、新型コロナに関して様々な提言を党の立場から出していらしたので、コロナについて改めてお話を伺った。

 「今回のデルタ株の感染力の強さを見ると、去年から検査による発見と隔離を基本通りやっておけばこんな風にならなかったのに、と思う。自宅内療養なんて家庭感染を広げるようなもの。英国ではデルタ株が広がると全員に『その地域の方は全員検査してください』と市長などから連絡があり、キットが送られてきて次の日には無料で検査結果がわかる。自宅療養でもかかりつけ医が見ているから、病状が悪化したらすぐ入院できる。日本の場合は濃厚接触者に該当してないと言われ、それでも心配だから自費で3万円もかけて検査したら陽性だった、という例がたくさんある。検査は、いつでも、どこでも、誰でも、何度も、無料というのが世界の常識なのに!」

 やるべきことに基本は▼検査▼隔離▼治療▼ワクチン▼人流の抑制だと常々おっしゃっているが?
 「ワクチン?菅総理の言ってることは正しい。だけど、集団免疫、以前は人口の6割、7割だったけど今や9割〜9割5分でないとダメという学者もいる。ワクチンがオールマイテイと思ってはいけない」「2類相当を5類に変更?でもそれだと隔離ができないからダメ」

 「人流抑止?世界はロックダウン。だけど日本は強制や罰則がつけられない、お願いベースと言うが、『公共の利益の最大化と個人の権利とどちらが大切か』を判断するのは政府の覚悟。あくまでも平時のままでいくのか、それとも有事だと考えるのか。日本はこの1年半、平時のまま!自民党の行革本部で去年10月、『有事と思って対応しろ』と正式に決めて提言したんだけど、厚労省に全く無視された。下村さんも自分の通したものが無視されたんだから、総裁選に出る暇あったらもっと怒るべきなのに」

 「それに厚労大臣、病院に対して何の権限も無いんです。ヤレと言えるのは国立病院と新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身さんが理事長を務めるJCHO(地域医療機能推進機構)だけ。だけどここは5%くらいしか受け入れてない。民間にヤレという前に自分のところでコロナ患者の受け入れをやらなくちゃ」

 感染者は、東京は横ばいだが地方は増加、しかも自宅療養者が11万人を超え、重症者も増えているが?
 「そもそも現在は、保健所を中心とした『公衆衛生が上で医療が下』という関係になっている。地域の医師は感染の判断はできても、入院の判断は保健所がする。やっと小池さんと田村さんが連携して『医療体制の構築を。できないときは病院名公表』としたが、おどしをする時ではない。私は半年かけて6月の『骨太の方針』に一体的な公衆衛生と地域医療の医療構築を入れさせたが、これも法律を出せるのは来年の通常国会になるだろう。その間にますますひどくなる可能性大だ」

 「8月の菅さんの『入院しない人は自宅療養を原則とする』という発言には驚いた。『自宅療養をなしにする』が原則なんです。英国はNHS(ナショナル・ヘルス・サービス)が責任を持って見ていますから、すぐ病院に行けるんです。その仕組みも無しにいうのはダメだとボクは撤回要求をしましたよ。それから『電話診療(オンライン診療)と酸素ステーションを用意』とも。でも特別診療報酬は対面診療よりオンライン診療報酬は安いんです。これでは医者はやりませんよ」

 できている自治体もあるが?「それが平時の発想。厚労省は自治体にこういう良いやり方がある、と通知するだけ。当然格差がでてきます。そういうときは国が『作れ』と命令すればいいんです。地方がやらなければ国が分け入ってやる。『武力事態法』はまさにこのやりかたです。有事なんですから、命令系統を明確にして、バラバラにではなく、一気通貫にやらなきゃ。失敗したら選挙で負けてもいい。政治家はそのくらいの覚悟をもってやってほしいですね」

 総裁選、総選挙を前に第一次安倍内閣の官房長官としては思うところある?「大臣を動かす、というのは官房長官の役目です。時には総理自らが動くこともありますが。ともあれ、有事の対応ができる人がいいですね。今は有事ですから」

 次回総選挙には不出馬を発表した塩崎さん、暇になったら何をしたいかうかがったら「そうだなあ、山を歩きたいなあ! この間、西日本一高い、地元の石鎚山に登ったんだよ。頂上、なんとも言えない気持ちだった!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:9月3日(金)23:00/9月4日(土)9:30/9月5日(日)0:30