今週の一筆
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05月14日の放送

デジタル化に出遅れた日本の目的は米や中国とは違う!人に優しくできるためのもの!「デジタル道」だ!

平井卓也 デジタル改革担当大臣

対談を終えて

 今回のゲストは、デジタル改革法案担当の平井卓也大臣。収録前日(12日)に、わずか半年というスピードでデジタル改革関連法が成立したのでほっとしたと言う。

 「給付金や助成金の遅延、医療現場の混乱等々、コロナ禍で、海外に比べていかに日本のデジタル化が遅れているか、国民の皆さんの前に露わになりましたよね。だから今回は、コロナに打ち勝つための法律、という視点で作りました。デジタル化は目的ではなく手段なんです。高齢化・人口減少、地方の疲弊の日本社会の中でいかに人に優しくできるか、そのためにどういう技術を使えば良いかということなんです。アメリカとか中国ではデジタル化で置いてきぼりの人が出てきている。格差もひどい。そうじゃなくてみんなに恩恵の行き渡るようなデジタル化、それにはプロセスの透明性が必要です。途中で不都合なことがあってもオープンにして改修する。厚労省は『完成品』です、と出そうとしましたが、本来デジタル化というのは、使いながら直して、より良いものにしていくものなんです」

 一番問題になったのは個人情報保護の問題だったが? 「国民が嫌がるのは自分の情報が知らないうちに取られ、どう使われるか分からないことだと思います。でもその点は連結が不可能な匿名化にしてあって、情報を組み合わせても本人だということはわからないようになっています」

 個人情報保護の3本の法律を一本化したが? 「たとえば国公立病院・大学病院・民間病院の連携ができなくて困ったでしょう? 一本化でそれもなくなります」。また、地方自治体の条例のほうが個人情報の保護に関しては進んでいるのに、国で一括したら緩くなるのでは、と言う声もあるが? 「条例の方が先にできているし、その土地特有の機微な情報もあるでしょう。でも今回はきちんと条例とかみ合うように作りましたし、国は大きな網をかけて、それから外れるものは調整ができるようになっています。ただチェック機関として個人情報保護委員会の責任が大きくなりますから、ここは充実させないと」

 マイナンバーカードの申請が50%近くなったと顔をほころばせた。「私の母に説明してもなかなか理解してくれないのですが、要は免許証や健康保険証のような国のお墨付きのある身分証明書なんです。ただマイナンバーカードにはICチップが埋め込んであり、データのあるところへ行って個人情報を取ってきてくれる。だから、いろんなことができる。たとえば自分が過去に接種したワクチンの履歴が見られる。母子手帳の代わりに乳幼児の検診結果が見られる。また、公的給付金。今、所得が低い世帯の子どもに1人5万円支給されるが、所得証明書などの申請書がなければ受けとれない。それが児童手当用の口座があれば、国が判断すれば申請無しに給付金を受け取ることができるようになる。これは6月にはもうできるようになります。(高所得者にも支給した)10万円一律配布なんてことしなくてすみます。そのためにも皆さんどんどんマイナンバーカードを作ってください!」

 デジタル庁は9月1日スタ−トと決まりましたが、500人で大丈夫?「いや、とてもとても。でも小さく産んで大きく育てる! 審議中にもサイバーセキュリティ始め、次々と仕事が増えてきました。各省庁・民間の人の力を使って上手く組織作りをしていきます!」

 「今週の一筆」として「デジ道」と黒々と書いた揮毫を持参してくださった。「慶應大学の村井純さんと昨日話して、こういう言葉を作ったんです。デジタル化に出遅れた日本だけど、米国とか中国のようにはしたくない。日本は、武士道などのように『道』を追究しよう。デジタルは終わりなき道だ、ということで『デジタル道』です!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:5月14日(金)23:00/5月15日(土)9:30/5月16日(日)0:30