今週の一筆
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12月04日の放送

再エネ、洋上風力だけで日本全国の電力消費量の3倍のポテンシャルあり!

自民党 秋本真利 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、元国土交通大臣政務官で、「自民党再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」事務局長の秋本真利さん。ガネーシャの会の一員として菅政権誕生に尽力されたので、まずは「2050年カーボン・ニュートラル」宣言について。

 「再生エネ問題をライフワークにしているので、ものすごく嬉しい! 多くの方から意外だと言う声を聞きますが、菅さんはこの問題に昔から関心があるんですよ」

 去年のCOP25では日本は脱炭素や化石燃料発電の削減目標値をはっきり言えず化石賞をもらってしまったが、この宣言で一気に流れが変わった? 「そう。アメリカのバイデン次期大統領も環境重視。中国も2060年ゼロ宣言。実は、環境政策は経済にブレーキをかけると勘違いしていらっしゃる方もおいでですが、これは逆で、ビジネスチャンスでもあるんですね。SDGs、ESG投資など世界が環境重視になり、ビジネスにつながり始めている。その分野にしかお金を出さないとなると、企業は一気に舵を切る。それがもうスタートしているんです」

 でも、現実的に2050年に温室効果ガス排出量ゼロは大変では? 「エネルギー基本計画の見直しがちょうど来年に行われます。それで議連では提言を出すことにしました。今後は再エネを伸ばしていくしかない。CO2ゼロの再エネ+原発で50%以上と高い目標を掲げるべき。それに企業は10年〜20年先の目標がないと多額の設備投資なんてできない。だから、2040年のターゲットも出すべきだと。これは菅総理にも官房副長官にも直接申し上げました」

 でも原発には反発もあり、石炭火力発電所を減らすのは大変では? 「いや、値段が安いから石炭火力が動いているんです。しかし、時間が経つと再エネの方が安くなる。石炭火力のリサイクル発電ですか? それだとそのリサイクル費用が上乗せされて、さらに費用が高くなる。経済的合理性からいって使いますか? 原発も同様です。廃棄物のことまで考えると新増設は絶対反対。今ある原発についてはランニングコストだけ考えれば、原子力委員会の審査をきちんと受けた上で動かしても良いと思います。でも結局は再エネの方が安いですから、原発もフェイドアウトしていくと思います」

 でも、再エネは天候に左右されるとか、不安定だとか、主力電源には向かないという意見もありますが? 「カギは大量導入と平準化です。全国的に見ると、日本のどこかでは風が吹き、太陽が出ている。全国的に導入して融通し合えば良い。平準化もそう。発電側ではたしかに変動幅が大きくデコボコ。でも需要側もたとえば会社に行っている間は自宅での使用量少ないが、帰ると多くなる。逆に工場は昼間使うが夜は使わない、というようにこちらもデコボコしているわけです。だからトータルにどう受給バランスをコントロールするか・平準化が必要なんです。欧米では70〜80%の再エネ使用でもコントロ−ルできている。その技術がなぜ日本でできないのだろうか?おかしいですよね」

 海洋国14か国の首脳会議で海洋電力を主要電力にという宣言出したが、秋本さんは長らく洋上風力発電を推進。「日本は今後デジタル化とあいまってどんどん電気の使用量が増え、今の1.5倍になると言われている。水素を作るのにも電気自動車もそう。一方、洋上風力のポテンシャルは日本全体の電力使用量の3倍のポテンシャルがあると言われています。日本全体がまかなえる勘定で、余ったのを売ることもできるんです。ただそれには前に言ったように大量導入と平準化・コントロ−ル技術が必要。だからこれは私見ですが、日本の10電力会社体制は多すぎ! もっと減らしてスムーズにできるような体制を作った方が良いと思います。菅総理は地銀の再編成や携帯電話の値下げ、さらに電波問題などに取り組んでいます。電力会社の再編もあってもいいと思いますね!」
 
 今やりたいことを聞いたら「『「自民党発!原発のない国へ」宣言』という本を12月中旬に出版します。というわけでこれまで忙しかったから、今は『ヒロシのぼっちキャンプ!』、たき火をみてボーッとしていたい!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:12月4日(金)23:00/12月5日(土)9:30/12月6日(日)0:30