今週の一筆
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09月11日の放送

女性のいない民主主義はない!

自民党 稲田朋美 幹事長代行

対談を終えて

 今回のゲストは自民党幹事長代行の稲田朋美さん。総裁選には以前から立候補の意欲を示していたものの、今回はあえなく断念。なぜ?

 「『女性のいない民主主義はない』という本がありますが、本当に女性がいないと民主主義は歪んでしまう。以前から、国会議員である以上トップは目指すべきだと言ってきたんですが、でも、今回は急だったので、ハードルが高かった。私自身の属する派閥もすぐにまとまって菅さん支持を決めてしまったし」

 安倍首相にも相談?どう言われた? 「お話はしました。『焦るな、一歩一歩前に進め』と言われました」。自民党内、女性議員は少ない? 「そう、本当に多くの選挙区で女性議員が一人もいない。で今回、私たちが提案してきたクオータ制を取り入れ、2030年までには地方議員から国会議員まで各層の選挙で30%増やしましょう、という提言を下村選対委員長が出してくれた。画期的なことだと思います」

 それにしても、保守の稲田さんが最近は急に女性問題に関心をもたれ、本まで出されているが? 「自分自身驚いている。いったんこうと思ったら突っ走るんです。保守的活動や憲法改正・歴史問題は全く変わっていないんですが、公平性や多様性は日本を良くするためには大事です。弁護士だったので人権・公平は重視していました。また防衛大臣の時に挫折・試練がありました。本筋・原則からはみ出したときの気持ち、他人事ではなくて自分事として強く感じました。で、幹事長代行になって女性の仲間と一緒に『未婚の一人親の控除』の改正をやったときにも『平等にすると伝統的家族を壊す』とずいぶん言われました。でも1人ではなく10人で発言すると大きな力になります。しかも女性議員だけだと感情的だ、ヒステリックだ、とすぐ言われますので、男性議員で理解のある方、二階幹事長や下村選対委員長や若手も賛同者に入れて壁を崩すことができました」

 コロナ禍でもいろいろな提言を? 「7つ申し入れました。例えば一人親に対する特別給付金とか看護師とか現場で頑張っている人への支援。それに世帯主に配るなんておかしくありませんか? 女性には評判が悪いので、これも一人一人へ、と申し入れしました。子ども食堂ができなくなったので、子ども宅食も提案しました」

 しかし一方では「国防女子の会」を作ったり、「伝統と創造の会」活動も精力的に。保守?リベラル? 「『国防女子の会』は高橋ひなこさんが会長。今回イージス・アショアの代替策とか敵基地反撃能力を持つことに踏み込むか、と言う議論をインナーの防衛大臣経験者で提言した。当然、女性は私一人です。でも、これらを一部のエリ−トだけでなく、みんなが、女性が理解できるようにしないと進みませんからね。それから『伝統と創造の会』は最初からやっていますが、私が考える『保守』は『排除することではなく、いろんな考え方をちゃんと聞いてそれを尊重する、多様性を認める保守』なんだと説明、わかってもらいました」

 次期総理確実の菅官房長官については? 「私は規制改革・行政改革担当大臣が最初の大臣で、その時、内閣人事局設置とか農協改革をしまして、菅官房長官にずいぶん後押ししていただきました。菅さんは改革の方だと思います。女性政策も今まで置き去りにされてきました。自民党支持者は、男性よりも女性の支持率が低いんですね。だからよけいそういうところに目を向けてほしい。だから総裁選に女性が出ることは意味があると思ったんです」

 解散に備えてポスターの準備を始めたという稲田さん。趣味は? と聞いたら「相変わらず走っています。朝5時半にスタートして10キロ! はじめは音楽や英語を聞いてましたが、今は1時間みっちりと走りながら頭の整理をしています!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:9月11日(金)23:00/9月12日(土)9:30/9月13日(日)0:30