今週の一筆
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07月17日の放送

こんなに世界が動いているのに! 一日も早く出張して外交の仕事がしたい!

鈴木馨祐 外務副大臣

対談を終えて

 今回のゲストは外務副大臣の鈴木馨祐さん。コロナ下、どんな風に仕事を? 「出張することもできないし、国際会議も開けないし、一番遠出したのは外務省6階の会議室! 全部TV会議です。でも、仲良しの人ならともかく、初対面の方などやはり会議が深まりませんね。有機的人間関係を作らなければならない世界なので、いつ正式な外交がスタートできるのか心配しています」

 ビジネス往来は始まったが? 「経済活動も再開しなければならないので。日本は島国だから、水際でのコントロールができるというメリットがあるのは強みです。ただ相手国の感染状況は様々ですし、時々刻々変わっています。検査も100%安心ではありませんし、陽性でも自主隔離は要請であって義務ではないので、公的な罰則があるわけではありません。人数が増えたら?制度の違う国との交渉は?またいったん出た人の帰国時は?等々、管理するのは大変です。一方、気候要因があるとおっしゃる専門家の方もいらっしゃいます。今、冬期にある南アフリカや豪州等でコロナ感染が増えていますから、夏の今のうちに若干動かしておかないと経済が回らなくなる恐れもあります。そこをどう考えるか。いずれにせよ、コロナがどうなるか先の見通しは立ちません。一斉解除、と言う流れではなくて、状況に応じて稼働期間を短縮するとか、移動箇所を制限する、と言う形になりますね。皆さん自由に往来できるのは、ワクチンや治療薬ができて皆に行き渡ってからのこと、まだまだ先の話です」

 この間、世界情勢が大きく動いた。その話を。まず中国は? 「世界中のメディアが新型コロナに集中していた間にも、中国は尖閣で、南シナ海で、香港でいろんな動きを進めていました。今の共産党の政府、体制が本質を表し始めた今、日本はきちんと対応を考えねば」

 自民党は習近平国家主席の国賓招聘を取りやめろと申し入れしたが? 「私も以前から『迎える環境整備をきちっとしてから』と言い続けています。東シナ海、ウイグル問題も含めて、中国が信用に足るプレイヤーだと明確になってからでいいと思います」

 北朝鮮は対韓国で強硬姿勢だが? 「独裁国家では権力維持のために内政が外交に反映されます。対南・対米・対中関係がどうなるかをきちんと見なければ。拉致? 私も事務局をやっていましたからずっと関わってきましたが、とにかく早く解決しなければ。中国の影響も大きいと思います」

 アメリカもトランプ大統領が大変に? 「まだ結果を言うことは早いと思います。ただ、対中国では共和党も民主党も厳しい態度をとっています。アメリカは“大きな島国”と“小さな大陸”という両方の面を持っています。カナダやメキシコが攻めてくることはないし、自立しています。時々でヨーロッパをみたり、アジアに寄ったりで、一時はTPP脱退などで関心が欧州よりかな、と思いましたが、今はまたアジアに戻ってきています。日本はそれをしっかりと考えておく必要があります」

 ポストコロナの世界は、米中の覇権国家がリードするのではなく、アジア・EUが担う、と言う人もいますが? 「DX(Digital transformation)とよく言われますが、デジタル、データの世界、経済もグローバルな中、新しい秩序をどう作るか。中国のやり方は、例えば航空会社の機内誌の地図など台湾の扱いを直させるためにビジネスから手を引くといったように一番弱い民間をターゲットにして突いてくる。だから、企業ではなくて国が、国同士が手をつないで対処していく時代に差し掛かっていると思います」

 最後に、時間があったら何をしたいか聞いたら「とにかく海外に出張して、きちんと仕事がしたい!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:7月17日(金)23:00/7月18日(土)9:30/7月19日(日)0:30