今週の一筆
【画像】

07月03日の放送

経済も医療も安全保障を根底に考えねば!

自民党 山際大志郎 政調会長代理

対談を終えて

 今回のゲストは、自民党政調会長代理の山際大志郎(衆議院議員)さん。東京の感染者数がまた100人を超えた一方、日銀の短観が急落、リ−マンショック以降11年ぶりの低水準になったが、まずはこの話題から。

 「今後についてはまだまだ予断を許さないが、やらなきゃならないことは、はっきり見えてきました。経済とのバランスをどうとるか、より難しいステージに入ってきましたよね。それをしっかり認識した上で、今後を考えねば」

 例えば? 「行政で明らかになったのは電子政府化の遅れ。本当に申し訳ないが、手続き・窓口の煩雑さがあらわに。情報技術がたくさんあるにもかかわらず、中途半端。ただ、デジタル化すれば全部うまくいく、というものではありません。ビッグデータを集中化して管理するには莫大なコストがかかります。また、例えば厚生労働省と経済産業省のシステムは全く互換性がないからうまくいかないという問題もあります。いかに全体としてコストがかからず効率のいいものを作るか、今、真剣に議論しています」

 サプライチェーンの脆弱性も問題に? 「マスク・医療機器、自動車の部品、全部中国に頼っていたからです。全部、国産にという乱暴な意見ではダメ。もともと我が国は資源のない国、全部国産なんてどだい無理。マスク・防護服などはストックをどう構築するかだし、部品などは中国がダメだから他の国に、という単純な話ではない。自動車は1台に3万位の部品が必要だから、いかに分散してサプライチェーンを作るかの話です。業種別にひとつひとつ見ていかなければなりませんよね」

 コロナ後は違う世界に? 「そう。20年前だったら、パンデミックでも世界の秩序はそんなに変わらなかったかもしれない。しかし今回は、第4次産業革命ともいえる、世界がデジタル化している最中で起こっています。それによって世界の秩序が変わる可能性があります。デジタル化の社会が私たち市民の一人一人が中心となるならいいのだけれど、例えば中国あたりのように、今回のパンデミックに対応して、病気を治すためにと国家がさらに個人のプライバシー情報を握ってしまった。私たち自由・民主主義・人権・法の支配を大切にする国にとって、デジタル化時代の新しい秩序としてそれを受け入れられますか? コロナ後の新しい世界を考えていくときに、その問題意識は必須じゃないですか? で、自民党内に「『新国際秩序創造戦略本部』が作られたんです」

 ポストコロナ戦略、党内でも同じような議連等が作られていますが? 「いや、みんなで議論すればいいのです。それを党内の正式なこの本部に持ってきていただき、政府に持って行く。私たちももう3回、会合を持ちました。まず、今回でわかった日本の脆弱性について、ついで経済と安保の密接な関係の議論。そして新しい国際戦略。中でも今や経済・医療は安全保障とセットだという考えを一人一人の国民が持っているかどうかか大切です。この視点がなければ完全にやられてしまいます。例えば通信。5G。すごいスピードでやりとりできますが、バックドアの仕組みが潜まれてしまうと、いつでも動きが止められる可能性が出てきてしまいます。止められれば、すぐに経済がストップしてしまいます」

 いつ頃までにまとめる? 「じっくり考えるのは必要ですが、片方では早く対応しなければいけない。ということで、年末までにはまとめて、法律を作って来年の国会にという感じかな。とにかく、夏休み返上で議論します!」

 アウトドア派でキャンプ大好きだが、コロナ自粛の最中は逆にキャンプ場が混雑していて行く気になれず、小4の長男と庭でキャンプしたという山際さん。「息子と二人で寝たんですけど、これもなかなかいいもんでしたよ!」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:7月3日(金)23:00/7月4日(土)9:30/7月5日(日)0:30