今週の一筆
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06月12日の放送

看護の原点は患者さんの傍らにいること。それが濃厚接触と言われ、できないのはつらい!

自民党 石田昌宏 参議院議員

対談を終えて

 「新型コロナウイルス感染症対応の自粛で休んでいた『国会トークフロントライン』、再開第1回のゲストは自民党参議院議員・厚労委員会筆頭理事、なおかつ、看護師資格を持つ男性看護師として初の国会議員の石田昌宏氏。

 「感染対応策というのは医療の基本の基本。だから対応を早くしなきゃ、と思っていた。クルーズ船のころまでは普通の感染症、例えばインフルエンザなどと同じく、対応は清潔を保つこと、手洗い・うがい・咳エチケット等で良いと思っていた。しかし、感染国からの入国制限が遅く、国内感染者が増えてくると感染形式が違うということがわかってきた。普通の感染症は患者から次々と感染していくのだが、コロナは症状が出ない人もいて、その人からも感染する。逆に言えば感染源がわからない。だから医療現場が大変になった」

 なぜそうなった? 「その要因の第一は人手不足。1人あたりの医師や看護師の数はEUの半分、アメリカの5分の1! しかも患者などに感染者が出てしまうと濃厚接触者になって仕事ができず、自宅待機になる。人のやりくりができず、よその病院に転院してもらうことにもなる。今後は緊急に人を融通するシステムを作っていかなくてはダメ。第二にモノがない! 医療用マスク・防護服・検査機等々。第三に医師や看護師の負担感が大きい。患者の所に行くのに毎回(防護服に)着替えたり、急激な配置換えで分からないところへ行かされたりする。さらに仕事の矛盾感。看護の原点は、患者のそばにいて心配や不安を取り除くために手を握ったり顔を近づけて眼をみたり、つまり濃厚接触なんです。それができない。その苦しみがある中でつらい思いで家に帰ったら『看護師さんの子どもは保育所で受け入れられない』と言われたり・・・どれだけ人のこころを傷つけるか! 今はわかってくれる人が増えてきましたが」

 韓国はじめその他の国のように、なぜPCR検査を希望してもできないのか? 「病院がそういう状態ですから、どっときたらパンク、病院崩壊です。だから、まずはわかっているところからつぶす、ということでクラスター対策がとられました。優先順位をつけたんですね。その間に病院の体制がやっと整えられました。でも感染者数は増えました」

 特措法成立とか緊急事態宣言での外出自粛要請等で、感染者は減り始めた? 「そう。だけど経済が動き始めて、逆に今後はもっと検査が必要になります。野球やサッカーはおそらく民間で自前での検査でしょうが、海外との交流が再開されると当然、これは検査とセットですね。また医療機関の出入り口にも必要になります」

 安倍首相は「日本モデル」を誇ったが? 「どうなんでしょう? ただ、看護師として言えることは清潔が一番ということ。ナイチンゲールはクリミア戦争の時に、創を治すというより感染症が起こらないようにと、清潔にしたり換気を心がけたりしたんです。それと全く同じ。日本人は普段から清潔。これが大きいと思います」

 今回、初診だけオンライン診療が認められたが? 「これは大賛成です。オンラインというより画像の問題ですが。5Gとか8Kとか、クリアで人間の眼では見えないモノまでわかる。色調も変えられる。また、たくさんの医師や看護師が同時に観ることによってセカンドオピニオンが同時に得られる。それから、例えば看護師が患者の側にいて遠くの医師に説明もできる。診療報酬の体系を変えてぜひ実現させたいと思います」

 アフターコロナ、医療はどうなる? 「感染症対策の専門の病院は必要ですね。それから備蓄が大切。危機に備えて、病床も含めてきちんと備えておくことが大切だという意識を持ってもらいたい。そのためにがんばります!」

 身体も声も大きい東大応援部出身の石田さん、これまでの国内感染者数のグラフをみて「東京アラート解除でお店も平常に戻ったけれど、この国内感染者数の初期の増加の時の山の形と現在がよく似ているので、ちょっと心配」とぽつり。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:6月12日(金)23:00/6月13日(土)9:30/6月14日(日)0:30