今週の一筆
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03月13日の放送

コロナウイルス感染問題、「正しく恐れる」ことが肝心!

自民党 国光あやの 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、現役の内科医師であり呼吸器感染症が専門の自民党・国光あやのさん。地元の方々や診察している患者さん、さらには国会議員の方々に、新型コロナウイルス感染症については心配しないで「正しく恐れる」ことが必要だと説明していらっしゃるとのこと。

 どうすればいい? 「まず、マスクがなくて大変だ、という話を聞きますが、その時には医学的にマスクはどの程度必要かどうか説明しています。マスクは何時も、誰にとっても必要なのかというと、そうではありません。この得体のしれないウイルス感染で発症した方にはマスクが必要です。ウイルスが咳とかくしゃみをした時に湿った飛沫にくっついて飛ぶからで、この方たちにはマスクが必要です。ないときは腕で口元を覆う。手で覆うのはダメです。ウイルスが付いた手で、他のところ・顔や手すりなどに触れてしまい、そこから他にうつります。また、マスクの外側に付いたウイルスは、乾いてしまうとマスクの目が粗いのでそこを通ってしまうし、顔とマスクの隙間から入るのは防げませんので、あまり有効ではありません。症状の出ていない人は、マスクしていてもしていなくてもあまり変わりません。これはデータや論文できちんと評価されています。ただ、医療機関や介護施設・保育所など、濃厚接触せざるを得ないところへは真っ先に配らなければいけません。だから今回の緊急対策第二弾でそこはしっかりと手配しました」

 でも不安です。何に気をつければいい? 「まず手洗い。人間は1時間に20回ぐらい無意識に顔に触っています。もし知らないうちに手にウイルスが付着していたら、顔に移ってしまい、そこから感染しますから」

 休校で逆に子どもたちが公園に集まってしまっているとの批判もあるが? 「自粛も過ぎると逆効果です。咳などの唾は50センチくらいで下に落ちてしまうので、間を1メートルも空ければ大丈夫です。ただし、帰ったら必ず手を洗うことが大切です」

 発症して肺炎になる、というのは? 「データでいうと、感染しても8割が軽症か無症状で終わります。2割の方が肺炎になる。危ないのは、70歳以上の方で脳卒中や心臓病の既往症のある方、またはリュウマチなどと、ステロイド系の薬を飲んでらっしゃる方。免疫を抑える薬ですから。このリスクは普通のインフルエンザなども同じです。ウイルスは生き物なので一番攻撃されやすいところに隠れます。それが肺です。なかに海ぶどうのような細かい房があり、そこに入り込みます。発症するとその海ぶどうが潰れて、空気を吸おうと思っても吸えず息苦しくなる。熱、咳が出る。だるくなる。免疫力の弱っている方ならなおさら、というわけです」。それで病院に駆け込む? 「いや、まず電話をしてください。病院の待合室は世の中で一番ばい菌だらけのところです。だから感染の可能性のある方と、そうでないところと分けている病院へ案内してくれますから、そこに行ってください」

 なぜ全員検査をしない? 「イタリアに見られるように、感染が爆発的だと一斉に病院に行ってパンクするので重症者の方を優先しなければ。検査機器も必ずしも100%正しくありませんから、まずはお医者さんに可能性を見てもらうのが先です」

 経済への影響も? 「そう、(新型コロナウイルス感染症を暫定追加した)新型インフルエンザ等対策特別措置法改正もまもなく成立しますが、とにかく、先手先手を打って不安を払拭できるように説明を尽くすことが大切です」

 今回はもう1つ。人手不足に悩む医療介護福祉保育などの現場で、今何が起こっているのか聞いた。

 「紹介手数料が高いんです。社会保障費の制度の中でやっているのに、8割が人件費というところもある。それから『お祝い金』って知ってますか? 採用が決まったらお祝い金を渡す習慣があって、10万円〜100万円のケースも。だからこれを貰おうと3か月から半年で離職して渡り歩くケースも増えていて、紹介所が絡んでいるところもありますので、事業所は悲鳴を上げています。法律もあるんですが、民間と民間の契約なので強制力がない。せめて、有料紹介所を評価付けすることを目指して、今、頑張っています!」

  学校が休校になったので、今は小学校5年生の息子と一緒にいられるのが楽しみだと言う国光さん。「でもやはりコロナウイルス感染症については、『正しく恐れる』ことが大事。だから、それを今後も説明して歩きます!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:3月13日(金)23:00/3月14日(土)9:30/3月15日(日)0:30