今週の一筆
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02月07日の放送

中国共産党は大国主義・覇権主義。もう社会主義を目指す国ではない!

共産党 小池晃 書記局長

対談を終えて

 今回のゲストは共産党書記局長の小池晃さん。1月半ばに行われた共産党大会決議の主なポイントについてお話をうかがった。

 まずは16年ぶりの党の綱領改定について。中国共産党は大国主義・覇権主義だと中国への批判が目を引いたが? 「ここが一番大きく変わったところで、中国はもう社会主義を目指す国ではなくなったということです。日本共産党と中国共産党との関係は、60年代、毛沢東時代に文化大革命が起こり、『暴力革命をやれ』ということで、中国とは断絶状態になりました。でも1998年に中国が公式に謝罪したので私たちとの間は正常化し、2004年の綱領にも『共に社会主義を目指す国のひとつ』と書き入れました。しかし、胡錦濤政権の末期から習近平政権にかけて、大国主義・覇権主義が著しくなった。香港、ウイグル自治区の人権問題など看過できません。我々の考えている社会主義国家とは明確に違う、ということで今回、綱領を変えたんです。それに安倍政権などは香港など人権問題に対する批判を真正面からやらない。ここできちんと真正面から批判をすることが必要だと思ったんです」

 綱領に「ジェンダー平等社会をつくる」「性志向と性自認を理由とする差別をなくす」とあるが? 「性志向・・・の方は、実は70年代に赤旗などに『同性愛は堕落である』と書いたことがあるんです。今回、志位委員長が『これは間違いだ』ときちんと認めまして、当事者の皆さんから歓迎の声が上がりました。また、ジェンダー平等社会はこれまでも取り上げてはいましたが、国連のSDGsの中にもこの文言が入っているように、今や国際的な問題になっていますので改めて入れました。世界経済フォーラムでのジェンダー指数は、153か国中、日本は121位! 共産党も(女性の)副委員長はこれまでたくさんいましたが、今回初めて政策委員長にあの『桜問題』で活躍している田村智子参院議員を登用しました。選択的夫婦別姓、戦前の家族意識か、安倍さんはすぐに『これは家族の問題だ』という。世論調査は圧倒的賛成。しかも選択制ですよ。法律で同姓を強制しているのは世界で日本しかありません」

 今後の党の政治任務・建設も議決? 「そう。暮れに立憲・国民の合流話があり、結局は流れてしまいましたが、まずは、大きな方向性(例えば立憲主義、多様性・個人の尊厳の尊重など)を示し、一致するところから始めて大きな政権をつくっていく。これらは皆、安倍政権が壊してきたものです。1つの党になるのもよし、連立でもよし。今の自公連立みたいなどこを切っても同じ、ではなく、もっと個性的な中身が手を取り合って政権をつくる、というのがいいのではと思います。国会内の会派では協力が進んでいますし、高知の選挙では各党党首が入ってくれました。京都市長選では「共産党市長はNO!」という広告に対して市民が反発の声を上げてくれました。大体、昔と違って若い人には共産党に対してネガティブなイメージがない、というより、そもそも政党に対して特定のイメージを持っていない。学費問題やブラック企業問題に取り組んでくれるところだろ? といった感じです」

 でも、今回の決議の中で高齢化や赤旗読者が減少したという危機感を自ら指摘しているが? 「それは確かですが、でも日本中のどこでも高齢化しているし聞発行部数は減少している。その中でどう活動するか、一生懸命やっています。さしあたり次期総選挙で850万票、15%が目標ですし、2022年が党創立100周年なので、そこまでに『野党連合政権への道を開く』というのが大目標です!」

 「次の総選挙は必ず勝利したい!」という小池さんの「今週の一筆」は、共産党らしく「旗は高く 旗の竿は深く」だった。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:2月7日(金)23:00/2月8日(土)9:30/2月9日(日)0:30