今週の一筆
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06月21日の放送

男性の育児休業取得、会社側に義務づけて少子化対策を!

自民党 松川るい 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党参議院議員の松川るいさん。「男性の『育休』義務化を目指す議連」を立ち上げ、このほど安倍首相に提言したので、今回はその提言について話していただいた。

 「『義務化』という言葉に皆さん、ぎょっとなさったようですけど、男性が育児休業を取る、というのは権利であって義務ではないんです。今回、義務化と言ったのは、企業の側に『育休を取るよう勧める義務』を課そうというものなんです。そもそも20年以上前に施行された育児休業法では女性も男性も同じように育休を取る権利があり、諸外国と比べてもたいへん手厚い手当がなされています。期間も原則1年取れるし、育休に入る前の賃金の8割の育児休業給付金が支給されます。ところが取得率は女性が約80%に達しているのに、男性はたったの約6%! これはこの20年ずっと横ばいの低空飛行です」

 「一方、6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事・育児時間は夫1時間23分に対して妻は7時間34分! ワンオペと言う言葉もありますよね。でも海外では共働き家庭の方が子どもの数が多い。ダブルで稼いでいますから、子どもを持つ余裕ができる。男性が週末、家事・育児をする家庭の方が第二子、第三子が生まれやすい、と言う統計もあります。もう一つ、育休をとりたいという男性の新入社員では8割、30代以降でも、あの時取りたかった、という男性が約半数、という統計もあるんです」

 それだけ希望者がいるのになぜ6%しか取っていない? 「皆さん、いくつか理由をあげてますが、一番多いのは業務が忙しく人手が足りなくて会社がつぶれる、と。でもすでに両立支援等助成金という男性が育児休業を取りやすくする制度があるんですよ。中小企業で育休5日以上取れば、1人目の育休取得では企業に57万円助成金が支給されるんですよ。だから権利として申請すればいい。ただ申請がけっこう面倒なところもありますので、これはもっと取りやすく会社も整備しなければ」

 でも周りの眼が気になりますよね。「だから義務化の提言なんです。皆が育休を取れば、個人でも企業の場合でも平等になるから、出世にマイナスになるウンヌンなんてなくなります。『妊娠するから女性は使いにくい』なんて男女格差もなくなります。週休2日制なんて初めはこれではやっていけないと言う声がありましたけど、今は当たり前でしょう? それから自分にしかできない仕事だ、とか担当だから無理、とかよく言われます。それは自意識過剰の場合もりますが、大半の仕事は情報共有と意志決定をきちんとしておけば誰でもかわれます。働き方改革ですよね。それが上手くいっているところは逆に人手が集まってきています」

 収入が減るのでは? 「その心配はよくわかりますので、そこをどう手当するか、でも男性はそう長い期間取ることは少ないでしょうから」

 「もう一つ育休をとってくれても、夫に家でごろごろされたら逆に手がかかる、という意見もあるんです。やり方がわからない、というのもありますね。フランスでは、そうならないように事前に父親学級を義務化して成功しました。奥さんの診察に同行してその間に育児の方法や、奥さんの状態についての研修を受ける。育児がずっと楽になり、楽しくなりますよ。ぜひ自治体に工夫してほしいですね」

 パタニテイ・ハラスメント? 「男性の方が会社の中で育休を取る、取らないでプレッシャ−が女性以上に高いと思うんです。不利益を被らないように育児休業法に書いてあるんですが、これを徹底してほしい。そして男性育休の取得状況の見える化、さらに企業の努力の評価をきちんとすることが大事だと思っています。家事も育児も片方だけだと負担ですけれど、夫婦で分担すれば喜びになり、幸せになります。子どもが生まれたら、夫婦で一緒に家事・育児をするのが当たり前の文化にしたい。総理にも前向きに受け止めていただきましたので、来年の通常国会までにはなんとか形にしたいですね!」

 11歳と5歳のお嬢さんと一緒に過ごすのが何よりの楽しみ、という松川さん。でも自分の時間がほしいと午前2時頃起きて4時くらいにまた二度寝して、それから仕事にいくこともあるという。「でも慣れるとできるもんですね、それに小学4年生くらいになると逆に離れていきますから、それまで頑張らなくっちゃ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:6月21日(金)23:00/6月15日(土)9:30/6月23日(日)0:30