今週の一筆
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12月21日の放送

2島+α! 安倍さんは必ず歴史を作ってくれます

鈴木宗男 新党大地代表

対談を終えて

 今回のゲストは長年、北方領土問題解決に力を尽くしてきた新党大地代表の鈴木宗男さん。

 「2島+αだとか4島だとか言われますが、皆さんには正しい歴史的事実を知ってほしいんです」「まずヤルタ協定。秘密と言われますが、翌年、アメリカは日本に通告してきていますから、正式な国際協定です。早く戦争を終わらせたい米・ルーズベルトがソ連・スターリンに日本侵攻を迫りますが、日ソ中立条約がありましたから、スターリンは渋っていた。それで、条件として、(1)南樺太は日露戦争で日本が取った領土だからソ連に返還させる。(2)千島列島については、国後・択捉はソ連に引き渡す。の2つを挙げた。そして、早期戦争終結のためと原爆を米が使ったので、ソ連は対日参戦、南下してこれらを占領した。これがヤルタ協定です」

 でも、ソ連はポツダム宣言後に侵攻したのだから、不法占拠では? 「いや、8月15日は『日本はこれ以上戦いません』と言う意思表示で、国際法的に正式な戦争終結は9月2日、ミズーリ号船上での無条件降伏の署名です」「日本が国際社会に復帰したのは1951年のサンフランシスコ講和条約。ここで吉田茂首相は南樺太・国後・択捉の放棄を言う、一方、歯舞・色丹はもともと日本固有の領土ですと。当時の条約局長も国会でその旨答弁しています。ところが冷戦が始まって、アメリカに言われたんでしょうね、当時の外務政務次官が、国後・択捉は放棄していないと国会答弁、ここから『固有の領土』『北方四島』という言葉がでてきた」「1956年、日ソ共同宣言が出された。これは『平和条約締結後、日本の要望に応え、かつ利益に鑑みて、歯舞諸島・色丹島は引き渡す』というものです」

 「引き渡す」と「返還」は違うのか? 「ロシア側からすれば、戦後の国際的諸手続きに基づいて正当に手に入れた領土だから『引き渡す』、プレゼントですよと。日本の言い分は、もともと日本の領土だから『返還』だということになる。ヤルタ協定でも、南樺太はロシアから日露戦争の結果、略奪したから『返還』。千島列島は『引き渡し」と書き分けています』」

 「ただ、1960年の日米安保条約改定もあって、ソ連は怒って交渉をやめてしまった。それが再び動いたのがソ連崩壊。エリツィン大統領登場で、橋本首相・小渕首相と交渉が再開され、動きかけた。ところが次は北方領土返還に興味がない小泉さんに、『父の田中首相・プレジネフ会談が日露関係の原点』という田中真紀子外相、そして川口順子外相で4島論に戻り、民主党政権で完全に止まってしまった」

 「でも、森−プーチンのイルクーツク声明。『56年の日ソ共同宣言に戻ろう』というもので、これに再選後の安倍さんが真剣に取り組み始めたんです、安倍−プーチン会談はすでに20数回。お互いの信頼関係を積み重ねて、やっとここまで来たんです。旧島民の方達の想いを十分受け止めてね」

 来年、日本でのG20までに何とかなる? 「11月のシンガポール会談で大枠が固まり、12月のブエノスアイレスのG20で、具体的に進めようとお互いの外相・外務次官の交渉責任者が決まりました。1月にはまたロシア訪問。私は何とかなると思っていますよ」

 でも、安保条約があるが? 「いや、北海道にはこれまでも駐留米軍はいないでしょう?大丈夫です。私は、北方四島は非軍事化が望ましいと思う。期待しています。今は国と国の戦争の時代ではなく、テロとの戦いですから。2島+αで決着。必ず総理が歴史を作ってくれる、と私は期待しています!」

 時間があったら何をしたいか聞いたら「仕事一筋でしたから、女房孝行をしたい! ずっとすれ違いで、側にいてやれなかったから!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:12月21日(金)23:00/12月22日(土)9:30/12月23日(日)0:30